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2019年04月15日Mon [02:59] ペルー  

ペルーの民衆教育 



博論もの。京都大学総長裁量経費、若手研究者出版助成事業というのがあるのか、文字通り総長の裁量経費で選ばれているのかどうか分からんが、私立ではないので、別に総長がポケットマネーを出している訳ではなかろう。ラ米の教育を一括りにはできないのだろうけど、言語的にも文化的にも歴史的にも「アジア」の様な差異がある訳でもないので、先行研究としてはフレイレが日本ではピカ一の蓄積があるということになるか。ペルーの様な先住民の割合が高い国では民衆教育よりも民族教育が前提となりそうなものだが、差別は民族や人種に起因せず、階級に起因するものという前提はなお根強くある。フジモリやトレドが大統領になったこともそれを裏付けている訳だが、両者とも最高レベルの学歴を持つ学者であったというところに教育至上主義の有効性も認められる。とはいえ、例外的なエリートをモデルケースとするのは階級主義でもあり、民衆教育を推進するのは伝統的に左派である。民衆教育による社会上昇の最終目的が大衆による権力奪取なのか、民主主義の確立なのかはやはりその推進主体を見極めるしか無い。

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2019年04月15日Mon [02:32] 韓国  

偽ニュースとプロパガンダ全内幕 



産経がこの二人でこのタイトルこそフェイクニュースとか「従韓リベラル」が発狂しそうだが、それを見越してなのか小さく「米中新冷戦」と丸枠で入っている。嫌韓本でなく、米中の話だよと予防線を張っているのだが、黒田が呼ばれたということは半島の話がメインとなる。この二人は共に産経の人であるが、元は毎日、共同という「リベラル」の側にいた人で、古森も元々リベラル寄りであったと打ち明けている。要は右は左をフェイクだと思っているし、左は右をフェイクだと思っているということで、どっちもどっちなのだが、この「DD論」は左の方が拒否感が強いみたいだね。パヨクがネトウヨと同一視されるのを嫌がるのはそれだけ優越感があり、進歩したものという自任なのだが、実際はパヨクからネトウヨになる人が多いのだから、人間の進歩とはどっちなのかよく分からん。ただ、長年、朝日的なるものに牛耳られてきた業界で苦渋を味わってきた二人の時代の変化に対する高揚感は感ずる。

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2019年04月15日Mon [02:17] 台湾  

台湾朝から夜までおいしいもの250 



JTBのMOOKというそのまんまのシリーズらしい。JTBだけあって、タイアップは無し。というか今や台湾はLCC前提なのだろうか。相変わらずアウトバウンド一人勝ちが続いている台湾なのだが、親日需要よりもメシ需要の方が大きいだろう。中国や香港に中華食いに行くというのも何か違うような気がするし、日本の中華街も「台湾料理」も台湾とは関係無いから、LCCでB級グルメというのが王道か。

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2019年04月14日Sun [15:00] 東アジア  

ネットカフェの社会学



博論もの。「ネットカフェ難民」が流行った頃のものらしい。当時と状況はさほど変化してないと思うが、ネットカフェ自体も形を大きく変えたという訳でもなかろう。中国、韓国、台湾、シンガポール、フィリピンでもその歴史は日本同様、20年余になるが、パソコンやブロードバンドが大きく変わっても、そのスタイルはそれぞれ大きく変わっていないというのは興味深い。スタバに象徴されるカフェ文化はグローバルに同質化しているのだが、ネットカフェはそれぞれのスタイルを維持している。大久保にも在日客専用の中国、韓国スタイルのネットカフェがあるのだが、それは日本のネットカフェとは異なる本国に踏襲したものである。日本の特徴して上げられる個室化は最近、韓国でも取り入れられているらしいが、日本の静寂に包まれた空間は世界的にも特殊である様だ。所謂ぼっち文化の代表格でもあるネットカフェであるのだが、その利用形態としては公共空間として、図書館や映画館の延長線上に位置づけられるルーツはあるか。

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2019年04月14日Sun [14:40] 中国  

中国人のこころ



人は言語によって、文化が形づかれるのか、文化によって言語が形成されるのかはタマゴかニワトリかみたいな話なのだが、言語屋さんが言語道具論に抵抗を示すのはやはり言語と文化は不可分であるという信念なのかな。日本人と中国人間の異質性は散々語り尽くされてきたものだが、実は年寄りと若者は日中で似ており、1950年代から70年代までの差異が大きいのだという。要はその間に日中で劇的な違いが生まれたということなのだが、その間、中国で何が何が起きていたかは周知の通り。中国でその間に進んだ平等は悪平等であるという理解があるから、再度、格差を容認する社会になったのだろうが、言語はやはり強制を伴わないと変化はしない。

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2019年04月14日Sun [14:14] ロシア  

ソ連のコメコン政策と冷戦



博論もの。博士課程に12年かけたらしい。しかし、博論書籍化は1年かかっていない。82年生まれだと、ギリソ連記憶がある人かと思うが、あったとしても、コメコンはほぼ崩壊状態であったはずである。冷戦終結を経済要因に求めると、その萌芽はコメコン内の矛盾にあったと思うが、ソ連から輸入されたエネルギーを再輸出して外貨を稼ぐというモデルは結局のところ、西側に依存した東側だけで廻らない経済であるから、矛盾を自主解決することはできない。ルーマニアのチャウシェスクなどはソ連に反抗した英雄として西側に祭り上げられていたことがあったが、この辺はむしろ朝貢システムに似た冊封国有利なところもあったろう。結局、中国王朝の崩壊と同じ末路をソ連を辿ることになった。

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2019年04月14日Sun [13:47] 北朝鮮  

自衛隊失格



前に文春新書で出した自衛隊特殊部隊の人か。売れたのかどうか知らんが、第2弾は新潮のハードカバーと波に乗ったが、新ネタは無かったか。北朝鮮工作船をメインにすればまだ稼げたと思うが、防衛省への愚痴がメインで、このままだと別の陣営から声がかかるかもしれん。一般大卒と防衛大卒の格差問題は互いに見下しているのかもしれんが、一般大から志願した人にとって、防大卒業生の任官拒否などは理解し難いことではあろう。日体大は自衛隊の中でも一勢力あると思うが、防大から見れば体育学校的な筋トレバカに映るのかもしれん。

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2019年04月12日Fri [01:19] 米国  

日本を愛した人類学者



2017年にも同じ題材のが出ていて、読んではいるのだが、すっかり忘れていた。改訂版ではなく、続編だと思うが、物忘れが酷いので、復習にはなった。今回はこの夫妻というよりも、その著作をめぐる反応と議論がメインである。ジョン・ダワーがこのエンブリー夫妻を激しく批判したとのことだが、その批判に対する反証がある。ダワーの批判点はイデオロギー的観念ではなさそうだが、同じ左翼のノーマンはエンブリーを評価している様だ。ルース・ベネディクトは物理的事情もあって、エンブリーに依拠した部分が多かったのだが、最初は歓迎したエンブリーも後にベネディクト批判に廻ったらしい。エンブリーがGHQに協力しなかったことと、日系人収容所の関与との関係性は無さそうだが、先の古田博司ではないが、「日本への愛がある学者」という風にアメリカで見られ、自認していたらしい。その辺、ダワーとは齟齬が生ずるか。

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2019年04月11日Thu [14:03] 韓国  

「統一朝鮮」は日本の災難



一番出番がありそうな時代となったのに、最近はあまり名前を見かけなかった様な気もする。小倉紀蔵や重村も同じなので、単に世代が変わったというだけか。例の「韓国への愛はないのか」顛末が詳しく書かれていて、掴まえて腕時計を値踏みした奴は鄭在貞だと名出し。何だか吹っ切っれた観もあるのだが、たしかに時代は古田博司に追いついたところである。もはや「歴史戦」というより、「私戦」の領域だが、もう古田に圧力かける大御所も日本にはいないのだろう。別陣営なのかと思ったのだが、木村幹をかなり評価している。少なくとも「良心的日本知識人」では無いようだ。しかし、このタイトルは飛鳥が付けたのかな。まるで日本が統一を阻害しようとしているとういう韓国の言説そのままなのだが、従北を非難しても、統一の話などは特に無かった様な。

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2019年04月11日Thu [13:54] フランス  

もっと知りたいボナール



久しぶりにこのシリーズ。名前ではすぐ思い浮かばんかったが、浴女の人か。例によって、ジャポニズムな人であった様だが、その中でも重症な部類であったとのこと。「日本かぶれ」という呼称は今のオタクとかウィーブみたいな否定的な意味はあったのだろうけど、当時もエロとの関係を揶揄していたのかどうかは分からん。

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2019年04月10日Wed [04:04] 米国  

この海/山/空はだれのもの!?

この海、山、空はだれのもの!?  米軍が駐留するということ
琉球新報社編集局編
高文研
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琉球新報で高文研という最強タッグなのだが、新聞連載ものなので、イデオロギーに包まれていない一般読者も読める様な感じにはなっている。沖縄二紙が偏向しているかどうかはともかく、沖縄という土地では単純な米帝ガーでは読者も付いていかんだろう。イタリアやドイツが米軍基地に譲歩を迫れたのも、NATO軍という担保があったことを無視できないし、沖縄が単独で米国と協定を結ぶ訳ではないので、どこかで安全保障の担保が必要となるのだが、自衛隊もダメ、辺野古もダメでは、交渉の余地もない。

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2019年04月10日Wed [03:47] 中国  

亡命者たちの上海楽壇



音楽之友社。オルフェ・ライブラリーというのか。オルフェも世代によって、意味が違ってくるみたいで、ニコニコ百科ではアニソンが筆頭に挙げられている。とはいえ、未だ一番知られているのは映画だろうけど、元々はギリシャの吟遊詩人だったのか。その辺、シリーズ名に沿ったテーマなのかもしれんが、上海楽壇の黎明期はほぼほぼ外国人が支え、その多くの割合が亡命者で、そのまた多くがロシア人であったと。この「ロシア人」は今日的意味のロシア系人ではなく、ロシア帝国民であるから、ユダヤ人やリトアニア人なども含まれる。日本人に台湾人や朝鮮人が含まれたのと同じである。日本がアジアで最初に近代化を達成したとしても、都市レベルでは上海の方が先という事実はあれど、西洋音楽などに中国人が関与することは少なく、上海楽壇の西洋人の中には広範囲の西洋音楽のファンがいた日本へ活動の場を求める者もいたという。現在でもクラシックやロックなど洋楽ファン・ベースは日本の方が高く、世界の音楽市場でも第2位なのだが、こうした傾向は経済と比例するものなのだろうか。

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