2017年02月08日Wed [06:29] 中国  

東アジアのなかの日本と中国

東アジアのなかの日本と中国-規範・外交・地域秩序-東アジアのなかの日本と中国-規範・外交・地域秩序-
兪 敏浩 今野 茂充

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在日ではなく、大陸の研究者とスカイプを使っての共同作業だったらしい。日本と中国をガチで比較するというのは意外にもあまりなかったのかもしれん。これも「東アジアのなかの日本と中国」となっているが、どちらが大国であるか、どちらが先進性であるかという答えが先に用意されたものではなく、ODAの比較だとか、PKOの比較といった方が分りやすいか。中国が求めているのは既存の価値観に代わる中国的概念の普遍化なのだろうが、その意味では安倍の「価値観外交」などは強烈な意趣返しになるか。強権を以てエリートが主導する開発独裁的手法は追従する新興国があるかもしれんが、民主主義という既存の価値観では後退と判断されるので普遍性の獲得は難しいだろう。中南米などの反米は基本的に軍事独裁政権をアメリカが支えたという「記憶」によるものだから、今の中国がその道を繰り返しているのではないかという懸念はある。日本かつてのインドネシアに対しての様に独裁政権を支援している訳ではない以上、米国追従などという中国からの批判は気にする必要はなかろう。

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2017年02月06日Mon [05:49] 中国  

日本語通

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山口 謠司

新潮社 2016-03-17
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一時期出しまくっていた阿辻に代わって、漢字本をコンスタントに出す第一グループに入っている人だが、専門は漢字ではなく、あくまで日本語なのか。日本語だと今野真二というモンスター、漢字には円満字二郎という職人がいるが、その中間くらいのポジションか。中国学博士ということになっているが、これはフランス産で、嫁もフランス人。日本語教師を生業としていた時期があったのかもしれない。中国留学の有無は不明。「ツ」の字は「川」からきたというのは知らんかった。呉音だと「ツ」に近いか。ただこれも諸説ありのはずである。「ルビ」は「ルビー」というのも知らんかった。こちらは色の関係らしい。

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2017年02月04日Sat [04:17] 中国  

亡命

映画
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紀伊國屋書店 2012-05-26
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王丹はやはり別格。

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2017年02月01日Wed [05:13] 中国  

白川静入門

白川静入門: 真・狂・遊 (平凡社新書)白川静入門: 真・狂・遊 (平凡社新書)
小山 鉄郎

平凡社 2016-12-17
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白川静遺産を布教し続けている人なので、公平ではないのかもしれんが、学術より思想なので、批判的見地は必要ないか。白川は全共闘学生との格闘で知られているから、今でも左翼に評判が悪く、右翼とみられることもあったそうだが、本人はその辺を気にしていたとのこと。著者は当然、中国では無視された存在だと思っていたそうだが、台湾で出た翻訳を同僚の北京大卒の中国人に見せたところ、白川静は中国でもよく知られています。漢字を中国人以外が研究するのは素晴らしいと言われ感激している。村上春樹が白川静の影響を受けているというのは登場人物に白川というのがいて、それが中国人マフィアをしばく役か何かだそうだが、それって、村上の中国嫌いを現しているんじゃないのか。中国で(というか全世界だが)一番知られている日本人作家であり、歴史認識など中国に好意的とみられている村上春樹は中華料理やラーメン嫌いであり、日本が人民解放軍に占領された夢なども書いている。単純にジャズとかの西洋好きで、無国籍風の裏返しとも見れるのだが。

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2017年01月30日Mon [04:08] 中国  

中国人エリートは日本をめざす

中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? (中公新書ラクレ 565)中国人エリートは日本をめざす - なぜ東大は中国人だらけなのか? (中公新書ラクレ 565)
中島 恵

中央公論新社 2016-10-05
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「反日本スゴイ系」の人たちの常識では日本に留学する中国人はアメリカに行けなかった二流の人たちで、アメリカに留学した中国人と違い、日本で差別を受け反日になって帰国するというのが定石なのだが、事実は小説より奇なりである。もちろん経済的、学力的理由が日本留学にも繋がっているのだが、「あえて日本」という点に於いて、日本に利点があり、日本に魅力があるということを否定するのは無理がある。ここではあくまで東大修士がインフォーマントなので、一般化はできないが、中国人の中国の大学修士が中国で、中国人のアメリカの修士がアメリカで就職できるかというと専門にもよるが厳しいものはある。早稲田が東大と匹敵する知名度を中国で誇るようになったのは、李大釗などが理由ではなく、割合最近のことではないか。早稲田はその漢字の字面で知られてはいたのだが、最近は同志社の字面の方がウケるか。自分の頃だと字面的には日本大、中央大などが日本のトップ大と思われていたりもしたのだが、日本経済大学という大学は早稲田、東大に次ぐ、中国人留学生受け入れ第3位なのか。これも字面的な理由であろう。

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2017年01月29日Sun [05:25] 中国  

戦時上海のメディア

28237989_1.png戦時上海のメディア―文化的ポリティクスの視座から
高綱博文 石川照子

研文出版 2016-10
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日本上海市研究会はこれまでもいい仕事してきたのだが、最近は国際的に打って出ているな。魔都研究は大陸では微妙な歴史もあるのだが、アジア随一の国際都市だったという背景もあるので、その復活に期待を寄せる部分もある。当時の上海メディアの自由があった訳ではないだろうが、それでも国際都市にも文化都市に成りえたのだから、中共も大いに参考にしているだろう。ただ、ここで扱う日本占領期についてはそうした作用は効かない訳で、愛国主義的解釈が求められるか。「萬世流芳」などはそうした解釈もなされるのだが、日本側が作った「阿片戦争」と比べても、アヘンを敵の問題ではなく、自身の問題として捉えられているらしい去年フィルセンで見逃したのが悔やまれる。

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2017年01月28日Sat [06:27] 中国  

「論語」と「西洋哲学」

ribbgo.png「論語」と「西洋哲学」―「敬意」と「支配」の身体論
藤本 一司

北樹出版 2016-12
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安定の論語本だが、北樹出版は大学教科書の版元なのか。これを中国哲学のクラスで使うとも思えんが、西洋哲学と相対化するのは良いかもしれん。「論語」が主なので、てっきり東洋畑の人かと思ったのだが、専門はカントと一言。敬意がカギで、「孝」は生まれた順番が重要なのではなく、「知らないということを知る」状態にある存在は教えを受けられるということか。知らないということを知っていれば、敬意を持つことができる。敬意をもって接すれば、攻撃は受けない。まあ中国の問題は相手の敬意だけを求めて、自身が持たなければならない敬意が欠いているところにあるのかもしれん。

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2017年01月27日Fri [06:20] 中国  

21世紀の「中華」

21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジア21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジア
川島 真

中央公論新社 2016-11-08
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既出まとめ集。あれだけ仕事していれば、書き下ろしで一冊はキツイか。「等身大の中国」などあるかいなという部分は天児批判なのかな。最近は知らんけど、一時期天児が等身大、等身大ばかり言うものだから、この人にとっての等身大の中国とは、現場で仕事している人間にとっての中国と違うものなのなのだと思ったことがあったのだが、同じ現場にいる川島と天児にとっても違うものなのか。それこそが中国であって、「中国通」とか、「中国屋」が普遍性を獲得できない事由でもあるのだが、その中で「中華」という枠組み及び「世界」という枠組みの中で中国を俯瞰する方法論を採っているのだろう。日本という狭い枠組みから中国を論じてしまうと、歴史、政治、経済、イデオロギーと柵に囚われてしまう。私もそうだが、香港や台湾の方に思い入れが強いと、どうしても「中華」は帝国主義になってしまうのだが、今の中国は中華という帝国を中国という一国家に再編する過程にあるのではなかろうか。

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2017年01月26日Thu [05:59] 中国  

高校生にも読んでほしい海の安全保障の授業

高校生にも読んでほしい海の安全保障の授業 - 日本人が知らない南シナ海の大問題 -高校生にも読んでほしい海の安全保障の授業 - 日本人が知らない南シナ海の大問題 -
佐藤 正久

ワニブックス 2016-12-14
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ヒゲの隊長か。春香クリスティーンはこっちのキャラになったのかな。靖国ナチス発言で叩かれたことで、タレントとして軌道修正を図っているのかもしれんが、PHP新書に次いで、ここでも別に保守女子になっている訳ではない。ヒゲの隊長は国会議員だから、マニアとして仕事を受けたのかもしれんが、これがフィフィとかだと、色が濃くなるから、一応高校生向けなので、これで良いか。

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2017年01月25日Wed [05:16] 中国  

訪日中国人「爆買い」以外にできること

訪日中国人、「爆買い」以外にできること―「おもてなし」日本へ、中国の若者からの提言 (中国若者たちの生の声シリーズ12)訪日中国人、「爆買い」以外にできること―「おもてなし」日本へ、中国の若者からの提言 (中国若者たちの生の声シリーズ12)
段躍中

日本僑報社 2016-12-01
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中国人の日本語作文コンクール第12回。テーマは大森夫妻が決めているのか。何かいつも教条的なものから自由にならないな。だからなのか、教員経由の一括応募からなのか、テーマとは関係ない先生ネタが今年も7割くらい。中国の日本語学習者にとって、日本人教師が日本人の9割くらいを司っているので、その辺は頼むよ先生といったところ。今、日本の大学のほとんどに中国人教員はいるだろうし、自分の時代でも他学部課目含めめいっぱいとって、10人以上の中国人教員を記憶しているのだが、この本に出てくるような感激先生の思い出はないな。日本人教員でも無いからそれも当然なのだが、日本の大学生にとっての中国人とは教員ではなく、留学生だとか、バイト先の同僚だったりするパターンが多いんではないかな。それはともかく、数年前までお約束だった歴史認識ネタはすっかり影を潜めた。志望していなかったが仕方なく日本語とか、家族が猛反対というのは相変わらずお約束になっているのだが、本当は日本語をやりたかったのに、仕方なく英語にしたけど、やはり合わないので日語に移ったというかちてみたことないパターンがあった。英語が苦手なので、中文にしたというのは日本でもよくあるパターン。以前は中国人とすぐ分る写真が多かったけど、最近は就活写真風から、アイドル風、ギャル風、ウランちゃんみたいのとか色々だな。目線が右上の革命式はもう廃れたのか。

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2017年01月24日Tue [03:54] 中国  

人民元切り下げ

人民元切り下げ人民元切り下げ
村田 雅志

東洋経済新報社 2016-12-16
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トランプの対中政策はまだ不透明なところはあるのだが、人民元切り下げに追い込むのは得策なのかな。トランプは国内の雇用確保と、中国製品の輸入に歯止めをかけたいのだろうが、人民元高で、中国企業が米国に投資して雇用が生まれることも、人民元安で中国製品に米国の市場が席巻されることも、それほど大きな変化はないのではなかろうか。ぶっちゃげ、人民元がどうなろうと、米国経済に対して影響がない。ウォールストリートは何か影響あるかもしれんが、世界の金融市場にショックが走るとしたら、ギリシャ並みの国家危機になってからではなかろうか。

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2017年01月23日Mon [05:11] 中国  

中国古代史入門

中華思想の根源がわかる! 中国古代史入門 (歴史新書)中華思想の根源がわかる! 中国古代史入門 (歴史新書)
渡邉 義浩

洋泉社 2016-11-02
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入門だから、古代史アレルギーの自分でも行けるかと思ったのだが、歴史新書yだから結構きついな。「中華思想の根源がわかる」というのが副題であるが、正史は真実の歴史ではなく、勝者の作った歴史であるという認識であることは前提になっている。著者は市古宙三から直接、自分は間違った歴史を教えていたのかもしれないと言われたそうだが、そうした疑問は現代史でも持っていなくてはならない。孔子も老子の言葉も後に作られたものである可能性はあるのだが、諸子百家もまた正史に束縛されることには変わりはない。

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