2017年08月02日Wed [05:54] 中国  

トランプが中国の夢を終わらせる

トランプが中国の夢を終わらせる - プーチンとの最強タッグが創生する新世界秩序 -トランプが中国の夢を終わらせる - プーチンとの最強タッグが創生する新世界秩序 -
河添 恵子

ワニブックス 2017-03-25
売り上げランキング : 141026

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ていうか、タイトルと内容に齟齬があるんじゃないの。トランプがプーチンと組んで中国の覇道を抑えるという希望的観測はあるのだけど、トランプやプーチンの周囲にも中国の影がチラつくという話になってしまっては、トランプ・プーチン組が闘う相手は中国なのかという気がしないでもない。著者の独自情報として習近平の姪の結婚相手であるイギリス人の話があるのだが、この男が薄煕来夫婦に殺されたヘイウッドとダブるのだという。となると、この姪の夫がMI6なのかということになるが、マードックの嫁はプーチンと密会とか、完全に崩されているじゃん。令計画は中南海の電話交換手を愛人にして幹部の動向を監視していたという話は出ていたけど、電話交換手って、今でもいるのかな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年08月01日Tue [05:24] 中国  

六市と安子の〝 小児園〟

六市と安子の〝 小児園〟: 日米中で孤児を救った父と娘六市と安子の〝 小児園〟: 日米中で孤児を救った父と娘
大倉 直

現代書館 2017-06-10
売り上げランキング : 34234

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


戦前の上海で、孤児院をやっていた日本人の話は前にもどこかで読んだが、他にもいるのかもしれん。桜美林大の創設者は北支だが、この主人公もやはりキリスト教関係らしい。戦後のエリザベス・サンダース・ホームもそうだが、卒園する子どもたちの新世界として海外に場を求めるケースがその当時からあったようで、血縁社会の日本では居場所が限られていたこともあろうが、非キリスト教社会で生きさせるのを非とするということもあったのかもしれん。アメリカという選択肢は排日移民法などで途切れるのだが、アメリカで「小児園」を経営し敵国した日本人が、アメリカ生まれの養女を伴って上海に渡って孤児院を開設。最後のヤマ場として、その孤児院育ちの中国人が日中平和条約締結を期に日本人の恩師を探す手紙を中央に出し、人民日報に掲載され、戦後アメリカに戻った主人公の娘が中国を訪れるという話があるのだが、かつて友好時代に連発されたこういう「美談」はもうご法度なのかもしれん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月30日Sun [05:41] 中国  

儒教の歴史

儒教の歴史 (宗教の世界史)儒教の歴史 (宗教の世界史)
小島 毅

山川出版社 2017-05-29
売り上げランキング : 174113

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


山川の宗教の世界史というシリーズらしい。旧版が在るようだが、別物みたいだね。ヒンドゥー教、仏教2冊の次で、中東生まれの一神教はその後という順番は正しい。もっとも儒教を宗教に含めるかという議論は分が悪くて、中国、台湾でも儒学だし、インドネシアでは国の公認宗教に加えられたのは最近のこと。孔子学院などは宗教でない、共産党ではないというイメージを名前に持たせている気もするが、宗教自体の定義が無い以上、宗教としても良いし、しなくても良いという存在か。神道なども仏教と儒教が融合したともされているが、「日本会議」や靖国神社が中韓信者に攻撃されるのも、両者の根が同じということがあるだろう。「侵略戦争」だって、儒教がのさばった一時期のことであるので、正統性に拘っているんだろうね。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月29日Sat [05:23] 中国  

米中戦争

米中戦争 そのとき日本は (講談社現代新書)米中戦争 そのとき日本は (講談社現代新書)
渡部 悦和

講談社 2016-11-16
売り上げランキング : 20845

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


元陸上自衛隊東部方面総監が元自衛隊最高幹部なのか分からんかったので、ググったら知恵袋で、自分の叔父さんが元陸上自衛隊東部方面総監だと自慢している友人がいるが、どれだけスゴイのか教えてくださいというのが出てきた。回答は制服組ではトップ10に入る偉い人とのこと。その友人の叔父さんその人なのかは分からんが、今はハーバードのシニア・フェローで、東大出て幹部候補生になった人らしい。東大から自衛隊はそれほど珍しい訳でもないのか。米中戦争のシナリオは実際上は現実レベルではなく、現実化しているのがサイバー戦争ということになるか。尖閣事態で米軍は動かない、だから日本は従属を止めよという宣伝戦があるけど、この辺は完全に中国の孫子の兵法。米軍が日本に基地を維持するのは日本の為ではなく、米軍の作戦上、日本が協力しないと成り立たないという事情からなので、基地撤退とかオスプレイとか海兵隊撤退などの運動は宣伝戦の意味合いが強いだろう。もっとも、それは中国側からの宣伝戦だけではなく、徐々に削減したいとする米国と、自主防衛に本腰を入れたい日本の利益が一致するという事情もある。日中だけではそれで話がつくけど、台湾とか韓国とか北朝鮮が絡んでくると、このまま緊張関係を維持していくしかないんじゃないかな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月28日Fri [05:04] 中国  

鏡鑑としての中国の歴史 

鏡鑑としての中国の歴史鏡鑑としての中国の歴史
砺波 護

法藏館 2017-06-12
売り上げランキング : 320822

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


既出寄せ集めらしい。今年80歳か。最後は大谷大学博物館館長とのことで、法藏館なのだが、紀要だけではなく、学報や百科事典掲載文、書評や展示会挨拶まで雑多。この年代は中国留学できなかった世代だけど、古代史系の人は台湾などに行くこともなく、70年代から友好ルートでの調査には行っていたみたいだな。戦前に調査蓄積がある人達が師匠筋だから、政治運動一色から復帰してきたばかりの大陸の研究者も太刀打ちはできなかったろう。批林批孔のことも書いているが、中国では歴史人物を用いて今の人間を批判するというのが伝統であって、たしかにそのような慣習は日本にはないか。ただ、あいつは聖徳太子みたいな奴だとかは最近は言わないのだろうが、昔は足が早いのを韋駄天と言ったり、小兵の力士を牛若丸とか言ったりしていたので、単に娯楽が限られていた時代で歴史や宗教人物が普通に芸能人同様に名が知られていたというだけのことなのかもしれない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月27日Thu [05:32] 中国  

満蒙開拓団

満蒙開拓団――虚妄の「日満一体」 (岩波現代全書)満蒙開拓団――虚妄の「日満一体」 (岩波現代全書)
加藤 聖文

岩波書店 2017-03-18
売り上げランキング : 146265

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「東京満蒙開拓団」の人か。さすがに岩波全書で同じタイトルでやる訳にはいかず、普通の「満蒙開拓団」になったが、それだと、先行本が腐るほどあるので、掴み切れない感じになってしまっている。加藤完治からのアプローチは当時の開拓精神をベースにしたものなのだが、農村の土地問題と政治は散々語られてきたので、やはり宗教とか、商店街だとか一般的に知られていない背景を持った開拓団にピントを絞った方が良かったかもしれない。が、それだと岩波全書のテキストとして成立しないか。石原莞爾とは関係ないけど、満洲進出の宗教は仏教とか神道系ばかりの様にも思えるが、基督教団や天理教の開拓団などもあって、こういった背景のところは現地住民との関係も重視した様だが、引き揚げの際にその関係が明暗を分けたということも一部あったのか。とはいえ、それも教団の事後報告であるから、実際には分からない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月26日Wed [05:33] 中国  

江南の水上居民

283301.jpg江南の水上居民―太湖漁民の信仰生活とその変容
胡 艶紅

風響社 2017-05
売り上げランキング : 1564036

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


博論もの。江蘇の人らしい。筑波の歴史・人類学はこの前のモンゴル帝国考古学の人と同じか。現在は江戸東京博物館専門調査員とのことだが、中国人観光客要員なのだろうか。このテーマは先日、厦門留学の日本人も出していたが、それとは別チャンネルか。参考文献を見ると、もう一人、広東の水上居民をやっている日本人がいるみたいで、広東、福建、江蘇と棲み分けたのかもしれん。ちなみに全員女性だが、文化人類学自体、ほとんど女性になっているのかもしれん。この著者は中国人なので、無理にウルルン体験することもなく、もっぱら、档案探索に費やしたらしい。当然、日本軍がどうのの話もあるのだが、民国期、大躍進、文革とまで踏み込んでいるので、その時期に中国の漁民はどうなったのかという点は興味深い。農業同様、漁業も集団化の道へ進むのだが、当然、漁民は抵抗し、毛沢東批判まで飛び出したらしい。沖合に出る訳だから、政治的監視も強まったのだろうが、それ以上に信仰への圧力が決定的で、媽祖信仰の様な信仰や儀式は文革時に壊滅させられた様だ。陸への定住については学校に通う子どとそれを世話する老人が利便性からも早くに応じ、結果的に定住が進んだとのこと。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月23日Sun [05:41] 中国  

漢字は日本でどう生きてきたか

漢字は日本でどう生きてきたか (開拓社言語・文化選書)漢字は日本でどう生きてきたか (開拓社言語・文化選書)
湯沢 質幸

開拓社 2017-06-20
売り上げランキング : 436373

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


開拓社というと英語なのだが、日本語関係も出しているのか。唐音の研究をしている人みたいで、和尚の「お」は呉音でも漢音でもなく唐音なのだという。「おしょう」は現代広東語に近い読みなので、ひょっとしたらと思ったのだが、広東語由来が確認できるのは「はい」くらいか。中国人名の現代字音読み定着した上海や習近平、李克強、小籠包などが現在成立中としているが、シーチンピンとかリーコーチアンなんてのが成立しているのは朝日新聞くらいじゃないのか。韓国人名は相互主義もあって成立したと言えるが、中国人名はどうやっても日本の片務になる。そうなると朝鮮族名で齟齬が生じることになるが、金さんはジンさんとかキムさんではなくキンさんと呼ぶのが正解。朴さんをボクですと自己紹介しているのに、パクさんと呼んでしまって気まずい思いをしたことがあるのだが、「ボクにやるなら僕にくれ」という朴正煕時代の日韓協定を揶揄した伝説的ヘイトスピーチを持ち出して朝ナマで糾弾していた在日の姿が頭を過ぎった。あれはT・K生こと池明観だったかな。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月22日Sat [05:20] 中国  

文化遺産と生きる

文化遺産と生きる文化遺産と生きる
飯田 卓

臨川書店 2017-06-08
売り上げランキング : 96706

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


民博の研究報告ものらしい。文化遺産をやったのは例のユネスコ申請と関係しているのかな。ということで、ではないのだが、韓国は抜きの中国の少数民族関係が中心。それも「敏感」なところではなく、雲南のトン族、ハニ族、タイ族、麗江に西安易俗社だから中国も文句はない。それに日本やマダガスカルを加えているので、民族文化の相対化が成されている。麗江などは地元住民が住居を貸せば、財産となるので、住まなくなってしまい、政府が引き戻しにかかっているのだという。ナシ族は商売っ気がある人たちだから、初期は自分たちで店もやっていたのだが、貸して暮らせるなら面倒もないし、その方が楽ではあるか。大理や麗江は昔は外人の沈没地みたいなところだったのだが、今は国内客で身動きができないであろうことは想像に難くない。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月21日Fri [04:56] 中国  

中国史に学ぶ「将の器」の磨き方

中国史に学ぶ「将の器」の磨き方 (「リーダーの器」の磨き方)中国史に学ぶ「将の器」の磨き方 (「リーダーの器」の磨き方)
守屋 洋

ロングセラーズ 2016-08-19
売り上げランキング : 267328

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この著者もお手軽古典本乱発気味なのだが、昭和7年生まれなのか。今でも年に数冊出しているはずだが、過去ネタのリライトだとしても驚異である。珍しく現代ネタも入っていたので、助かったのだが、それでも中国でたまたま乗ったタクシーで、運転手に周恩来はどうですかと聞いたら、ベタ褒めで、毛沢東はそうではなかったという。前後の展開から言うと四人組タイホの頃だと思うのだが、その当時にたまたま乗るようなタクシーがあったのかという疑問もあるし、今だったら、周恩来は評判が下がって、毛沢東が交通安全の神様になったりしているので、どうも時系列が分からん。というのもその後に胡錦濤なども出てきて、喋りすぎだからダメ、男は黙ってが良いというのが中国人の評価だというから、この辺もよく分からん。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

2017年07月20日Thu [04:09] 中国  

翡翠

翡翠 (飯田孝一 宝石のほんシリーズvol.2)翡翠 (飯田孝一 宝石のほんシリーズvol.2)
飯田 孝一

亥辰舎 2017-03-13
売り上げランキング : 143028

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


宝石のほんシリーズというのか。Vol1が琥珀で、これが第2弾なのだが、通常イメージする宝石とは違うのかな。日本彩珠宝石研究所所長という人なので、宝飾業界というより天然石の鑑定の世界の人か。中国でも翡翠は翡翠で宝石は宝石といった分別があるのだが、日本で翡翠はそれほど地位を占めている訳ではない。北の人は分からんが、南の中国人は翡翠がトレードマークみたいになっている。日本の真珠よりもっとメジャーであろう。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑

日本人が知らなくてはいけない通州事件 80年目の真実 (英和ムック)日本人が知らなくてはいけない通州事件 80年目の真実 (英和ムック)
藤岡信勝

英和出版社 2017-03-21
売り上げランキング : 148078

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


これも英和ムック。版元自体は無色な感じなのだが、通州事件はこっちの線が売れるのだろう。笑ってしまったのは藤岡信勝が最近出た広中一成の新書について、アカデミズムから出てきたもので、私たちとはスタンスが違うと言っているところ。藤岡も日本の最高学府の教授であったんだから、アカデミズムの人なのじゃないのかとツッコミを入れたくなったのだが、今も昔もスタンスは活動家なのか。ただ、別に広中書を批判している訳ではなく、どんなものでも通州事件が世間に知られることは良いことだという。10冊を目標に通州事件本を出そうとしているらしいが、たしかに南京大虐殺も双方の立場から色々出て盛り上がって、世界に認識される様になった訳だし、通州事件も中国人が反論本を出せば、それはそれで中国にも認知が広がるということで、結果オーライなのか。

Comment:0 | Trackback:0 | Edit | Page Top.↑