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2012年12月26日Wed [01:31] ブルガリア | 本・雑誌 |読書メモ  

ヨーグルトとブルガリア

ヨーグルトとブルガリア: 生成された言説とその展開ヨーグルトとブルガリア: 生成された言説とその展開
マリア ヨトヴァ Maria Yotova

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博論ものなのだが、ブルガリア人留学生がこの研究テーマというのもそのまんまと言うか何と言うか。食品化学専攻とかではなく、文系の人みたいだが、まあ文系だと最大手の中国人留学生も韓国人留学生も99%は自国ネタ研究だから、ブルガリアだからヨーグルトというのも分かり易いと言えば分かり易い。実は本人もブルガリアでも日本でブルガリアと言えばヨーグルトのイメージということは知れ渡っているそうで、琴欧州が出て来る前は自国と日本を結ぶものはヨーグルトという認識だったらしい。そうしたヨーグルトを通した日本との関係史は本文に詳しいが、その嚆矢は園田天光だったらしい。園田が宣伝し、自家製のを配りまくった結果、60年代にちょっとしたブームが起きたらしいが、それを製品化した明治とは齟齬が生じたのだとか。天光光はダンナの直にも食わせて健康を取り戻したとかで、ヨーグルトはあくまで家庭で愛情以って作るもので、カスピ海とかケフィアみたいにほっとけばできるヨーグルトにも興味を示さなかったらしい。ブルガリアでも基本は自家製なのだが、ここにEU基準という壁が生じて、農家が自家製のヨーグルトを売ることが出来なくなってしまうのだという。ダノンの様な多国籍企業も進出する中、地元企業も変革を迫られ、明治が開発した菌で「日本式」をウリにした製品も出ているらしい。当初はブルガリアで作ったものでないものに、ブルガリア・ヨーグルトなとネーミングするのはまかりならんと言うことで明治と少なからずの攻防があった様だが、今ではブルガリア・ヨーグルトの菌はブルガリアに無く、日本に移民したと言われているらしい。

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