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中国人の日本観〈第2巻〉二十一か条要求から日本敗戦まで中国人の日本観〈第2巻〉二十一か条要求から日本敗戦まで
『中国人の日本観』編集委員会

社会評論社 2012-08
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これも別に情勢を見越しての企画ではないのだろうが、第2巻しかまだ出ていないのか。第1巻でみた通りとか最初に書いてあって第3章から始まるのだが、その前のがまだ出ていないんじゃしょうがねえな。ところがどっこい、これは1974年に出た資料集であって、それを増補改訂したものらしい。当時の編集メンバーから3人が生き残って、谷垣真理子ら新メンバー5人を加えたもの。資料は基本的に同じみたいだが、解説が新しいのかもしれん。田中上奏文は偽書であると断定ているが、74年だと中国はガチだったろうし、日本も「お上」に反することは曖昧にしていたのかもしれん。今日この頃読めば、中国の教条主義は変わらんなと思うのだけど、平和条約締結の露払いとしては、日本はこうした中国人抗日の声をごもっともと拝聴していたのだろう。戴季陶が日本の本屋では中国に関するありとあらゆる本が売られているが、中国では日本はただ仇敵であるということを書いているが、これは最近でも定番の話だ。最近どうしているかしらんノーと言える中国人の人も日本に来てそんなことを言っていた。革命系は日本人民と団結して、日本を支配している軍閥を倒せというのが雛形で、これも日本人は石原慎太郎を打倒せよとけしかけている中国人の伝統的「二分論」か。そんな中で周作人だけ異色なのだが、この人は自分は侮蔑されたことなどないし、日本の生活は愉しくてたまらんとか書いている。これがその後の運命を決定する「証拠」とされたのかは分からんが、やっぱり、帰国したら反日にならないと生きていけないという点では今と変わらんか。

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