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2012年04月07日Sat [01:33] アルジェリア | 本・雑誌 |読書メモ  

アルジェリア戦争

アルジェリア戦争 ─ フランスの植民地支配と民族の解放 (文庫クセジュ966)アルジェリア戦争 ─ フランスの植民地支配と民族の解放 (文庫クセジュ966)
ギー ペルヴィエ 渡邊 祥子

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文庫クセジュだが、珍しく訳者あとがきとは別、第三者による解説が付いていて、元々自分で訳すつもりだったという私市正年が書いている。何でも40年前に書いた卒論がアルジェリア戦争だったそうで、その頃は日本語では数冊しか関連書物が無かったという。それは現在でもあまり変わらん気もするのだが、村松剛の従軍記なんて逆に今では読むのが難しくなってるんじゃないのか。「アルジェの戦い」とかはかなりヒットしたと聞いているし、当時全盛だった左翼御用達映画な訳だから、アルジェリアに関しては現在より認知度が高かったと思う。今年は記念すべき独立50周年ということで、現地ではそれなりに盛り上がっているかと思うが、非同盟パワーなど忘却の彼方で、「アラブの春」でも蚊帳の外だったアルジェリアの現在の認知度は未だ引退したジダンとセットになっている程度。著者はこの方面の大御所らしいが、やはりフランス人である以上、「歴史認識」の壁というものがあるらし様だ。それも日本みたいに「進歩派」対「保守」とかウヨ対サヨみたいな二項対立なら分かりやすいのだが、国内にコロンだのハルキだのピエノワールだのFLNムジャヒディーンだの色んな圧力組織を抱え、右翼も左翼も一枚岩でなければ、在仏アルジェリア人の反体制派などもあるから、「謝罪」も「歴史清算」も曖昧にしておけているといったところか。

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