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2012年03月18日Sun [02:12] コロンビア | 本・雑誌 |読書メモ  

ビオレンシアの政治社会史

ビオレンシアの政治社会史―若き国コロンビアの“悪魔払い” (アジアを見る眼)ビオレンシアの政治社会史―若き国コロンビアの“悪魔払い” (アジアを見る眼)
寺澤 辰麿

アジア経済研究所 2011-12
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アジ研アジアを見る眼もここ数年は一年一冊がやっとか。サイズは新書版なんだけど、別に粗製濫造とは一線を画すということでもないだろうが。ジェトロと合併してアジアの楔が取れたという訳ではなく、昔からアジ研は米国と欧州以外がフィールドになっているのだが、こちらはジェトロでもアジ研の人でもなく元大使の大使もの。大蔵官僚出身らしく、国税庁長官まで勤め上げた後、コロンビア大使の話があったという。今は横浜銀行頭取に天下りしたそうだが、国税庁長官退官後すぐに同等かそれ以上のポストはあったろうし、さすがにコロンビア大使就任には躊躇したらしい。結局誘拐されることも無く、3年の任期を無事終えた訳だが、それ幸いなのか、コロンビアは人々が穏やかなのに、なんで暴力が代名詞になっているのかということで、この本の執筆に至ったらしい。例のデンマークが一位となった世界幸福度調査でコロンビアは何と第三位であり、端的に言えばコロンビア人は日本人の何倍も幸福に感じている人が多いということになる。その上でガルシア=マルケスら知識人が自虐的に暴力を語るので、暴力的なイメージが定着しているというのだが、まあ大使の日常では見えるのも無理ないか。私などはコロンビア人の明るさにどうも刹那的なものも感じたのだが。

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