2012年03月09日Fri [00:08] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

中国・電脳大国の嘘

中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない
安田 峰俊

文藝春秋 2011-12-15
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早くも4冊目か。ネット世論を紹介してきた者がネット世論に騙されてはいけないと言うのも妙なのだが、逆にだからこそと言うべきか。そうしたこともあるのか、今回はネット世論ではなく、ナマの声や中国本を典拠とする割合が高く、著者なりのケジメのつけ方か。長く日本と中国の区別のつかない人間の住む世界(つまり地球の9割方)にいると、中国人は日本のことをよく知っているなあと思うし、やはり日本人と中国人は似て通じ合うところがあるなあと思うのだが、著者の様な「新中国通」にとっても、「一衣帯水」は禁門なのか。中国と日本を同じ様に考えるのがダメというのが前提としてあるみたいだが、ここまで違いを見せ付けられると、さすがにそう考える人は今では少数派ではないかな。そうした違和感を楽しめるのが「新中国通」であって、その違和感に警戒心を覚える人たちを啓蒙している訳だが、中国側でも似た様な動きがあるみたいだな。日本のアニメとかドラマ好きの登場は藤井省三の言うところである香港台湾の時計回りの法則通りであって、それが「国全体」を親日にするなんて筋合いのものではないことは分かり切ったことであろう。その法則に従うと、もう大規模な「反日デモ」は起こり得ないだろうけど、それは国民が成熟した結果であって、親日派が増えたからということではなかろう。なんとなく、中国関連で商売している人は自分の中国知識を標準かと考え勝ちなのだけど、実際は日本でも中国の国家主席が誰だか知らない人間とかはザラだと思うし、毛沢東も共産党政権であることも知らないなんてのも少なくはない。原爆を落とした国を知らなければ「侵略戦争」など知るはずもないのだが、かといって、中国人が知っていて、日本人が知らないのが原因だとかいう見方に与するつもりもない。中国人が知っていると思っていることは何なのか並べさせれば分かるというもの。

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