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ソ連崩壊20周年記念ということらしいけど、ユーラシア・ブックレットのダイジェスト集みたいな感じだな。若手主体の編成ということで、執筆陣は実際にソ連を知らない世代が中心らしい。彼らがその道に進んだ頃はロシア語の履修生が大幅に減ったとか、露文科が統合されたとか、そしてマル経学科が総崩れとかそんな時代であったと思うのだが、そんな時代に確立していなかった新生ロシア学を選んだのもフロンティア的意味合いがあったのかもしれん。そうしたことが関係しているのかどうか知らんが、ロシアにおける日本への関心度は、日本におけるロシアのそれを大幅に上回っていて、学問的には数少ない出超の構図らしい。ロシア人の日本への片思いということはソ連時代からも言われていたことなのだが、戦前のプロ文学隆盛時代とまでとはいかなくとも、ソ連時代であっても日本のロシア研究は入超であったはずである。これも一気に世界の中心から滑り落ちてしまったロシアにおいて、ある意味日本がお手本であった時代が何年か続いたことも関係しよう。喪失の時代において村上春樹が読まれるのも必然なのだろうが、そうした非日本的情緒とは別に、日本は伝統的な文化を維持しながら発達した国家になったということが固く信じられているらしい。それこそ後発国(となった国)が目指す道なのであろう。

Re Comments.
読んでいる本の量と質がものすごく只者ではないと思うのですが、学者さんでしょうか?
> 読んでいる本の量と質がものすごく只者ではないと思うのですが、学者さんでしょうか?
いえ、ただの本読みです。
ご拝読ありがとうございます。
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