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無名時代のオバマの著書「ドリームズ」を紐解き人種の観点で論考していくというもの。「ドリームズ」は読んでいないけど、オバマ本はもう何冊も読んだので、内容的には馴染みはあった。この作品が自伝というより小説であって。かつ文学的評価も高いということは、オバマ本で度々指摘されていたので分かっていたのだが、そうしたことから編者の読書会でも評判となり、こんな本を出すに経った様だ。オバマ自身も後のこれはフィクションの部分が多いということを認めたらしいのだが、ハワイ時代のオバマの親友は日系から黒人に変えられたのか。多人種が混在するハワイもそうだが、ムスリムであるとかインドネシアであるとかといった複雑化するエスニック事情ではなく、白人と黒人という二項対立に的を絞ったのはそれがアメリカ人にとって分かりやすい図式であるからということらしい。つまりは黒人以外のマイノリティは周縁化される訳だが、本物の「奴隷の子孫」であるミシェル夫人の功績が言われている通り、オバマを大統領に押し上げたのはそのマルチカルチャル性ではなく、黒人と白人の二項対立の中での妥協点からだったのかもしれない。

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