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2011年10月28日Fri [01:43] 韓国 | 本・雑誌 |読書メモ  

伊藤博文をめぐる日韓関係

伊藤博文をめぐる日韓関係: 韓国統治の夢と挫折、1905~1921伊藤博文をめぐる日韓関係: 韓国統治の夢と挫折、1905~1921
伊藤 之雄

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例の「進歩史観」派による「韓国併合100年」本で集中砲火を浴びたのがこの著者。伊藤博文を悪人に描いていないとか、韓国人の視点で伊藤を見ていないとか無茶苦茶な言いがかりを付けられてしまったのだが、この本で研究者としてまとめて反論。そもそも中塚明とか趙景達、安田浩なんて連中は研究者というより初めに結論ありきの煽動家であるからマトモに反論する必要も無いのだろうけど、科研が使われ国立民族博物館が主宰し岩波が発行するシンポ本で、著者を似非実証主義者と名指ししたタイトルを付けた論文が掲載されるのはやはり異常である。安田浩は全く事実無根、中塚明は金文子の史料誤読をそのまま主張、趙景達は引用した著者の本のタイトルすら間違っている上、書いてもいないことを批判とか、まああきれたものである。伊藤博文が閔妃暗殺の指示を出した新史料を外交図書館で発見なんて記事に至ってはトンデモ記事に至っても誠実に反証している。テロリスト安重根の英雄化に伴いどうしても韓国では伊藤を元凶に仕立てあげなくてはならない訳で、その見方が一般化している以上、日本の「進歩派」もそれに追従しなくてはならん様だ。言わば伊藤の「閔妃殺害支持文書」は中国における田中上奏文と同じ役割を果たしている訳だが、これが別に「発見」されたものでもなく、古くから公開されていて、しかも曲解しないとそう読めないと言うのは、「独島」「東海」の証拠発見なんかと同じ筋合いの話。著者は韓国側のシンポにも積極的に参加し、評価の不一致をそのままにした本を韓国側と共著で韓国で出したし、閔妃も「明成皇后」と記しているし、安重根についても韓国のインタビューで「伊藤と同じ愛国者だから好きだ」と答えて喜ばれたりもしている。最後の話は皮肉かも知らんが、伊藤博文の韓国関係以外のことも丹念に研究する誠実な態度が、伊藤のことなどには関心がない「進歩派」という「似非研究者」連中には気に食わなかったのだろう。

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