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2011年10月26日Wed [00:29] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

おいしい中国

おいしい中国―「酸甜苦辣」の大陸おいしい中国―「酸甜苦辣」の大陸
楊 逸

文藝春秋 2010-10
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東京新聞に連載していたものらしい。もう小説は読めない人になって久しいので、この人の本を詠むのは初めてなのだが、エッセイはそんなに悪く無いな。食にまつわるエッセイといっても邱永漢みたいな食通ものではなく、その対極と言うべき文革末期からの食事情。来日した時にはまだ糧票が存在していた時代なので、最近の中国の爆食事情の方が異次元の事なのだろう。舌を噛み切って筋一本で繋がっていたら、処置のしようがないので病院から帰されたとか、下放先の農村では男たちが農閑期にバクチをして、女房をかけるものだから、泣き叫んで連れていかれる女房をよく目にしたとか、さらりと書いている。舌を噛み切って自殺とか女房を質に入れて博打といった話は都市伝説と思っていたのだが、病院や博打などは今の中国農村では大して事情が変わらんのかもしれない。工場でバイトしていた時は昼間から上司の酒のつまみを買いに行かされたりもしているのだが、その辺のエピソードは中国の国営工場の雰囲気がよく出ている。

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