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2011年10月25日Tue [01:23] 中国 | 映画 |映画  

中華民国の憲政と独裁1912-1949

中華民国の憲政と独裁1912‐1949中華民国の憲政と独裁1912‐1949
久保 亨 嵯峨 隆

慶應義塾大学出版会 2011-09
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民国史も大陸でも台湾もが学術的な雪解けtが始まって大分経つのだが、蒋介石の「名誉回復」は確立の一方で、抗日の鞘当てなのか大陸側から遂に孫文批判まで提起される事態となっている。「共国合作」を何とかしたい大陸にとって、孫文をそのまま「国父」とするのは象徴的だとしてもやっかいなものであるから、「親日罪」で格下げしたいところなのだろうが、国民党側もこれを譲ったら自分たちの歴史を否定する様なもの。まあそれはそれとそれとして、中華民国史国際シンポジウムは蒋介石の生地渓口から南京、広島と場所を移して開かれているそうで(この開催地選びはかなり恣意的)その日本からの参加者が結成した「民国史論の会)がその成果として作った本らしい。国民党とアナキズム(安国合作)とか民国初期とプラグマティズムなど興味深い論文はあるのだが、最後に補論として掲載されている姫田光義のが変。この人は林彪研究家というくらいしか認識がなかったのだが、現在は「撫順の奇跡を受け継ぐ会」代表、「旧陸軍登戸研究所保存川崎市民の会」代表、「拳法九条の会」呼びかけ人なんて役職を務めているらしく、まるでその弁明の如く、革命史観が中国研究者を堕落させた訳ではないと延々と自らの活動軌跡を振り返っている。その後の付録で会が革命中心史観からの解放を謳っているで、それに先に反論するといった形なんだろうが、中国の老研究者(「氷点」事件の人とか)などにもたまに見られる一種の開き直り、もう自分は年なので何を言っても怖くは無いといった感じにも見受けられる。特に「民国史」をやること自体が「反革命」であった時代もあったみたいだから、逆に今、中共に阿る活動、研究をすることが逆に学術的には「反体制」になっているのかもしれない。

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