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2011年10月25日Tue [00:27] オーストラリア | 本・雑誌 |読書メモ  

最後の戦犯死刑囚

最後の戦犯死刑囚―西村琢磨中将とある教誨師の記録 (平凡社新書)最後の戦犯死刑囚―西村琢磨中将とある教誨師の記録 (平凡社新書)
中田整一

平凡社 2011-05-14
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オーストラリアの復讐裁判として知られている西村中将の処刑までの日々を立ち会った教誨師の日記を元に構成。元々、日記は遺族から角田房子さんに預けられたものだったそうだが。角田が高齢で仕事が出来ずに晩年に著者が引き継いたとのこと。天皇訴追に失敗し山下泰文も米軍にさらわれたオーストラリアは仕方なく西村中将を自らの手で処刑することで溜飲を下げたというのが定説なのだが、昔の日本軍人らしく、死刑判決にも動ぜず、豪州を憎むことなかれと書き残して断頭台に散った西村中将の最期は毎度の事ながら見事なものである。その上で、指揮官としての責務も果たさずデマゴーグで脚光を浴びた辻政信や自決に失敗した東條英機などが対象的に批判されるのだが、やましいところが無ければ反論せず黙して語らぬ日本の美学と、反論と実力行使が正義と考える豪州とのギャップは近年の捕鯨論争でも続いている様な。

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