FC2ブログ
2011年10月12日Wed [15:59] インドネシア | 本・雑誌 |読書メモ  

インドネシアと日本

インドネシアと日本―桐島正也回想録インドネシアと日本―桐島正也回想録
倉沢 愛子

論創社 2011-02
売り上げランキング : 89105

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


デヴィ夫人の回想録はあんま読みたいとは思わんが、このデヴィ夫人をスカルノにあてがった男として知られる人の回想録は面白かった。回想録といっても著者が倉沢愛子になっているのは倉沢が長年インタビューをテープに録っていたからの様で、近年のオラヒスブームで陽の目をみて、院生にテープ起こしをさせたとのこと。元々、インタビューを録る録るきっかけとなったのも桐島洋子にいとこがインドネシアにいると聞いたからだそうで、このインドネシア在住半世紀以上政商も元は三菱財閥に通じる富豪の生まれ。インドネシア賠償ビジネスで暗躍した東日貿易も木下商店も今は無いが、東日を辞めた後、独立して様々なビジネスに手を出す話は興味深い。スカルノ失脚後もスハルトと良好な関係を築けたのも、スハルトが打倒したのはあくまで共産党勢力であり、スカルノは幽閉される完全否定された訳ではないからであろう。デヴィ夫人が住んでいた屋敷にも後に補償金が支払われたそうだ。歴史は繰り返すではないが後にスハルトの息子やボブ・ハッサンを収監先の刑務所に訪ねる話もあるのだが、それによると、ほとんど囚人とは思えぬ暮らしぶりの様だ。インドネシアでは外国人名義ではビジネスが出来ず、全て妻とパートナー名義でのビジネスだったらしく、シンガポールに移住した時期もあったらしい。それでもよく聞く様な名義がないことを理由に追い出されて文無しになってしまうなんてことにならなかったのはこの人の人徳の致すところがあったのだろう。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する