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2011年09月30日Fri [15:11] ヨーロッパ | 本・雑誌 |読書メモ  

ユーロ・リスク

ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)
白井 さゆり

日本経済新聞出版社 2011-06-16
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この著者欧州危機もの第三弾だが、より具現化したからか今回は新書。ハードカバーの前2冊もわりと読みやすいものだったが、今回は頁数も圧縮された分、通勤時間に読める。低、中、高リスク別に国別分けした紹介をしているので、「ユーロ」という怪物が昔ながらの一国単位で語られるので分かりやすい。今ヤバイとされているのはギリシャ、ポルトガル、アイルランドなのだが、著者によるとギリシャ以外はそれほど深刻な状況ではないらしい。アイルランドはちょっと前まで低い法人税と英語圏の強みを生かして世界中から投資を引き寄せたので、ユーロ諸国にはやっかみみたいなものがあったらしい。結局それが景気後退で自分で自分の首を絞める結果になったのだが、隣国イギリスが歴史的経緯というより、自分とこのへの飛び火を避けるために支援に入るので持ちこたえする様だ。ポルトガルは低賃金を武器にした輸出が他産業が東欧などの新興国に食われてしまっても、なお産業構造を変えなかったツケが回ってきているそうだが、もう何百年前の栄光にすがりついている様な国に変革を求めるのは難しい。ただ、そのままほっとけば、東欧に逆転されて再び低賃金仕事が回ってくる可能性もあるかとは思う。問題はやはりギリシャか。いっそのこと宿敵トルコとのEU入れ替え戦に回してみたらどうなのかな。さすがのギリシャ人も危機意識が高じるかと思うけど。

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