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2011年09月29日Thu [00:17] フランス | 本・雑誌 |読書メモ  

植民地を謳う

植民地を謳う: シャンソンが煽った「魔性の楽園」幻想植民地を謳う: シャンソンが煽った「魔性の楽園」幻想
猪俣 良樹

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シャンソンに現れた植民地幻想をテーマに、パリ万国植民地博における「食人種」展示、マルティニク、ニューカレドニア紀行など。日曜作家、日曜歌手という肩書きの著者だが掴み所が無い印象も。最後に鹿地亘事件について大長編を構想中とかよく分からん予告が入っている。1931年の万国植民地博というのはそれまで何度か開催されたパリ万博とは別物か。科学万博とか花博みたいなテーマ別の万博みたいだが、この頃は植民地博なんてのがあったんだな。「人間動物園」に関してはこの当時の万博では定番とも言えるもので、日本も展示されたり、展示したりといった歴史はあった。ニューカレドニアに実際に「食人」の習慣があったかどうかというのは愚問なのだが、そうした野蛮性は植民地支配に欠かせない理由の一つであった。著者がニューカレドニアで、開口一番あえて、食人の有無を島人に聞くというのも問題提起の手段なのだろうが、今の時代にあっては聞かれる方は聞く方に野蛮性を認めるのがオチだろう。

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