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2011年09月26日Mon [13:37] 韓国 | 本・雑誌 |読書メモ  

ニッポン猪飼野ものがたり

ニッポン猪飼野ものがたりニッポン猪飼野ものがたり
上田 正昭

批評社 2011-02
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このタイトルは猪飼野は決して韓国人のだけの土地ではありませんという意思表示なのだろうか。司馬遼太郎(異説あり)、竹村健一、コクヨ、ロート製薬、ツムラの創業者の生誕の地で、パナソニックの創業地、バタやんや熊沢天皇も住んでいたという猪飼野はむしろ日本の由緒正しい土地柄と言えるのだが、事実、その歴史がここまで残されている以上、猪飼野の地名を消滅させてしまったことも余計な詮索を生じさせたと要因なのかもしれない。ということで、まるで、日本編と朝鮮編の二部構成みたいな内容になっているのだが、中国人の数も少なくは無く、本来なら本当の猪飼野のマイノリティーとして着目されるべきであろう。実際のところ、日本人、韓国人、中国人が共存している以上、「コリアンタウン」を正式に宣言することはなかろうと日本人研究者は書いているのだが、在日のライターは「コリアンタウン化」に反対する奴は差別主義者だとか書いているので、どっちが狭隘な民族主義者なのだか。韓国人と朝鮮族のニューカマーが、この知の日本人について感動したか書いているのは、日本人は同胞を差別して貶める者という先入観があったからだろう。それは彼女らが受けてきた「歴史教育」のせいもあるが、祖国の地でのマイノリティーである「弱者」の扱いがどんなものか分かっていたからかと思う。その上で猪飼野の地に移り住んで拍子抜けするところはあった様だ。この地の在日にとって生活レベルでは日本人はただのお隣さんであるから、親切も冠婚葬祭もお互い様であろうし、特に気を使って生きている訳ではないだろうから、終戦直後の様な緊張関係にあるはずもない。

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