FC2ブログ
2011年09月20日Tue [12:11] マレーシア | 本・雑誌 |読書メモ  

マレーシア新時代

マレーシア新時代‐高所得国入り‐ (創成社新書49)マレーシア新時代‐高所得国入り‐ (創成社新書49)
三木 敏夫

創成社 2011-08-10
売り上げランキング : 144906

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「中東革命」での為政者の末路を見るとマハティールが退任後もさしたる混乱もなく、順当な成長を続けているマレーシアは立派なものだ。マ首相もアンワルの追放とか問題がなかった訳でもないが、アンワルも無事復帰したみたいだし。息子だの娘婿だのに政権を移譲することなく、今はパン屋をしているというのも変わった人だ。その後政界入りした息子はいる様だが、本人は政治に関らないことは保身なのだろう。ブミプトラ政策の廃止も長年検討されてはいる様だが、マハティールのパン屋が成功したところで、マレー人の起業熱が高まるということもなかろう。むしろ、失業率が高いのに外国人労働者に依存する体質が問題である。湾岸諸国みたいなレンティア国家であるまいし、現代の「マレー・ジレンマ」は内なる矛盾であろう。バングラデシュ人とマレー人との結婚を法律で禁止しているとは知らなかったが、シンガポールが中国の中国人をじゃんじゃん帰化させている様に、マレーシアも一定条件の下、インドネシア人を帰化させて、人口上での「マレー系」優位を確立していくしかないかな。そもそもマジョリティにアファーマティブ・アクションを与えているということが元々変なのであるが、もはやシンガポールでもどこでも生きる道がある中国系ではなく、完全に周辺に追いやられるインド系に不満が蓄積して暴動にまで発展しているというから困ったものだ。マハティールもマレーシアではインド系と見られているんだから、今こそ真のアファーマティブ・アクション確立に動いたらどうなのかな。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する