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2011年09月18日Sun [01:54] タイ | 本・雑誌 |読書メモ  

「生き場」を探す日本人

「生き場」を探す日本人 (平凡社新書)「生き場」を探す日本人 (平凡社新書)
下川 裕治

平凡社 2011-06-16
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「日本を降りる若者たち」で、じゃあ自分はどうなんだという批判があったのだろう。本人にそうした意図は無かったとしても、結局「外こもり」にプラス的イメージが帯同されなかったこと(不幸な殺人事件もあった)は、認めれることに敏感な人たちに激しい反発を引き起こしたらしい。そうしたことの自己嫌悪の意味で自分に近い年齢の人たちを主人公に据えて書いたのかもしれん。それでもそこに鏡で自分を見る様な姿勢は著者には無く、対象に感情移入しないところは著者の強みでもある。香田証生さんを描いた頃からスタイルも変わってきていると思うのだが、著者の紹介がきっかけで、「ザ・ノンフィクション」の主人公となった「ふくちゃん」のその後などもフォロー。詐欺師が暗躍する生き馬の目を抜く社会でありながら、それに適応できない弱者も生きる場があるという不思議な世界がタイならば、そこに「生き場」を求める日本人が流れ込むのも必然である。

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