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2011年09月16日Fri [03:01] スペイン | 本・雑誌 |読書メモ  

ガウディ伝

ガウディ伝 - 「時代の意志」を読む (中公新書)ガウディ伝 - 「時代の意志」を読む (中公新書)
田澤 耕

中央公論新社 2011-07-22
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ガウディ伝といっても、巷のものとはかなり毛色が異なったもの。おそらくガウディ自身の話は半分もない。著者はカタルーニャプロパーの人で、日本で出ているガウディの評伝は全部読んだそうなのだが、やはりガウディをスペインの偉大な建築家という枠内で描くことには違和感があった様だ。専門が建築でないということもあるのだろうが、逆に普通の人がこれを読んだらガウディの評伝であるということに違和感を覚えるかもしれん。感じとして、中公新書がたまに出す形式の「物語ナントカ人の歴史」みたいなものだと思ったのだが、実際に「物語カタルーニャの歴史」の著者の人だった。どうでもいいけど法政の教授なのに神戸在住なのか。ガウディの時代はバルセロナでもカタルーニャ人の比率がずっと高かったろうし、フランコがスペイン同化策をとってたといえ、カタルーニャ語の使用率は今よりずっと上かと思っていたのだが、実際はそうでもないらしく、既に教育言語がスペイン語となっていて、ガウディがカタルーニャ語を常に話す様になったのは中年以降らしい。今では教育言語もカタルーニャ語になって、スペイン語が排斥されるなんて事態も起きている様だが、バルセロナも「国際化」でカタルーニャ人率が下がっているから、一筋縄ではいかない。ガウディの最期がかくも悲惨なものだとは知らなかったが、元々世捨て人的な傾向があったのかな。サグラダ・ファミリアも財政が潤沢になり、完成が見えているらしいのだが、それより先に中国がパクリを半年くらいで作ってしまうかもね。

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