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2011年08月08日Mon [15:39] タンザニア | 本・雑誌 |読書メモ  

タンザニアに生きる

タンザニアに生きる―内側から照らす国家と民衆の記録タンザニアに生きる―内側から照らす国家と民衆の記録
根本 利通 辻村 英之

昭和堂 2011-05
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なぜか知らんが、このところタンザニア本の刊行が続いている。今年に入って4点目というのはこれまでの「実績」を考えると非常なハイペースなのだが、その先陣を切った昭和堂が第2弾。80年代にタンザニアに留学して、99年よりダルエスサラームで旅行社を経営するという著者は正に「タンザニアに生きる」を体現している人なのだが、その間に市民運動の機関紙やHPで書き溜めていたものをまとめたもの。タンザニアの80年代というと、世界的に社会主義国家が淘汰されつつ時代であった為、その物資欠乏状態は深刻であったらしい。当然、その時代の話が圧倒的に面白いのだが、当時のレートでバケツ一つ8400円って、どんなブランドなんだよ。その頃も中国と特別な関係があった訳だが、まだ中国製の洪水には呑まれていなかったのか。中国との関係で象徴的なのはやはりタンザン鉄道なのだが、その「超低速鉄道」の乗車体験も面白い。工事から何から中国人を大量に動員して、運行も中国人が担当というのは現在、中国が目論む「高速鉄道」の輸出と同じ構図なんだろうが、さすがに平均時速42キロでは事故が起こりようもない。それでも開業当時は主に経済的側面で競争力があったらしいが、現在はほとんど風前の灯状態だという。さすがに中国ももはや「友好」だけで、「高速鉄道」を「第三世界」には輸出できんだろう。映画「ダーウィンの悪夢」についての批判もあるが、これは「ザ・コーヴ」と類似したものか。

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