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2011年05月31日Tue [00:35] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

中国を拒否できない日本

中国を拒否できない日本 (ちくま新書)中国を拒否できない日本 (ちくま新書)
関岡 英之

筑摩書房 2011-01-07
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のっけから長野事態参戦記で桜系の話が続く。まあ言っていることに間違いはないんだろうが、在日中国人が愛国教育に洗脳され中共の尖兵として日本に立ち向かうという言説はこの人にしてはいささか単純過ぎやしないか。長野は日本政府が公認したから、中国大使館の号令に応じたのだろうが、靖国の件でも、安保理の件でも、尖閣の件でも在日中国人が自主的にデモしたという話は聞かない。狛犬にペンキをかけただけの人間が帰国して抗日英雄になるくらいだから、連中は在留資格という生殺与奪を握る政府には楯突くことはしない。帰化したところで、公明党みたいな統一した集票マシーンにはならないと思う。反日反日と思われている在日朝鮮人だって、帰化後は日本人の平均的な投票パターンになっているみたいだし、むしろ2世以降は通婚による同化圧力に晒されることになろう。俗に言われる「日本に来た者は反日となって帰る」という「定説」は「進歩派」の幻想であって、実際は逆のパターンの方が多数派である。むしろ関岡の言う通り、中国人が反日教育で反日感情を抱いているのならば、中国人を受け入れないより受け入れる方がメリットが大きい。ということで、元中国駐在員にしては生身の中国人を知らな過ぎるというか、中国人の別の一面に対する動揺が激しい。どうも「主敵」であるアメリカの延長線上に中国を置いているみたいだが、米中にそこまで連携があるのか。終盤の原発推進話は今となってはであるが、著者の論理で推測すると、今回の件も米国の陰謀であれば全て合点がいくので恐ろしい。

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