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2011年05月27日Fri [01:42] 北朝鮮 | 本・雑誌 |読書メモ  

ルポ拉致と人々

ルポ 拉致と人々――救う会・公安警察・朝鮮総連ルポ 拉致と人々――救う会・公安警察・朝鮮総連
青木 理

岩波書店 2011-01-27
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著者は元共同通信の公安担当、ソウル特派員だった人だが、最近はフリーとして蓮兄などと足並みを揃え反救う会家族会、拉致問題を北朝鮮バッシングへのすり替えに勤しんでいる人。共同通信のソウル特派員が岩波から北朝鮮本というのは最近も先輩格の平井久志があったが、最初に北朝鮮での「一般人民」との触れ合いを持ってきて、「人間の顔をした北朝鮮」をバッシングするのはよくないと国家の犯罪を善良な市民によって打ち消そうとするやり方が全く一緒だった。いずれも北朝鮮市民及び在日は無垢なる存在となるのに対し、日本の一般市民があたかもそうした無垢なる人たちを攻撃しているかの様に描くのは、自身がその一員であるマスコミの責任を隠蔽しようとしているのか、自身が歩調をあわせる側のマスコミの論理が一般から乖離してしまっていることに対する、日本の一般人へ蔑視かが関係しているのだろう。救う会とか家族会が右翼に乗っ取られたとか佐藤勝巳が胡散臭い人物と言うのは誰しも分かっていることなのだが、だからといって拉致問題を幕引きにしてはいけないのである。著者は拉致は犯罪だが、その背景には日本の植民地支配があるという主張はどうだろう。一見、その通りにも思えるが、全く別の次元の問題を以っての責任転嫁を許してはならない。著者は当時の日本政府及び政治家に対しては悪辣な批判投げかけるが、北朝鮮の政治体制そのものを批判することはない。「世界」の熊谷某から指導を受けたとあるので、中国政府の北朝鮮延命工作にも関係しているのだろう。ところで「世界」はこの問題の「過去」を反省したことはあるのか。

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