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2011年05月20日Fri [01:31] 韓国 | 本・雑誌 |読書メモ  

韓国の才能教育制度

韓国の才能教育制度―その構造と機能韓国の才能教育制度―その構造と機能
石川 裕之

東信堂 2011-03
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博論もの。今までわりとありそうでなかったテーマか。日本でもようやくトヨタがその手の学校を作ったりして、ゆとり教育の反動からか、社会も経済界の数の兵隊より少数の頭脳という要求に呼応するようになってきているが、やはり教育界ではまだまだタブーという雰囲気はあるのかもしれない。韓国で80年代に本格化したこの制度が実際に実を結んで今日の韓国経済の発展に寄与しているのかどうかは分からないが、当初から現在に至るまでその成果は大学進学先という結果で表されているのも韓国らしいというか、それ以上の明確なデータはないのかもしれない。文系は法曹界でのパーセンテージというデータがあるそうだが、理系は経済に寄与という意味では計りにくい。韓国も左派が主導権を握って日本同様にそうしたエリート教育に対する批判があるのかと思いきや、そんな風潮は全く無いみたいで、「民族史観高校」なんてのもあるが、英才教育は強国になるのに不可分のものという共通認識らしい。著者は比較的若い研究者なので、そうした民族主義に批判的なことも書いていて、韓国人は優秀な民族であるから必ずいる英才を拾い上げる必要があるという大義名分を非韓国系に対する配慮が無いともしているのだが、それは日本なら狭隘な民族主義だが、韓国なら健全なナショナリズムということになるんだよね。日教組的には。

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