FC2ブログ
2011年05月17日Tue [15:23] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

中国農村の土地公有制及びその法的分析

中国農村の土地公有制及びその法的分析中国農村の土地公有制及びその法的分析
李 永燃

晃洋書房 2011-03
売り上げランキング : 1093581

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


博論もの。中国農村で土地を奪われる農民の一群についてはいろいろと伝えられているところだが、そもそも社会主義国家において土地は個人の所有物に帰すものなのかという疑問がある。新中国で行われた土地改革によって小作は名目上いなくなった訳だが、地主が国家になっただけということも言えよう。土地が収用され争議に発展する場合はあっても、成田闘争の様なイデオロギーに根ざしたものにならないのが中国の事情であるが、その土地収容を可能にするからくりが集団所有制というシステム。農地を転換して工業商業用地として整備することにより「農民」ともども潤ったのが沿海部の郷鎮政府であるが、僻地の農民は先進地域で「農民工」となり、「小作」となることでその恩恵を受けるしかない。地方の財源は基本的に土地である以上、その価値を生み出す経済をまわしていく必要性を今後も迫られていくのであろう。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する