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2011年05月15日Sun [13:08] イギリス | 本・雑誌 |読書メモ  

「領域」をめぐる分権と統合

「領域」をめぐる分権と統合――スコットランドから考える「領域」をめぐる分権と統合――スコットランドから考える
山崎 幹根

岩波書店 2011-03-31
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日本と英国の事例を直接比較対照するのではなく、2本立て。日本の道州制問題などの地方分権策と英国のそれとは似て非なるもの。著者は英国政治ではなく地方自治が専門の人らしいが、スコットランド留学で同国の認識を深めている。その特徴である「領域論」はちょっと難しいのだが、連合王国内の4領域、すなわちイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド間の微妙な温度差というのは分かった。一時は独立も囁かれたスコットランドだが、その現実性は乏しく、逆にイングランドの独自性を掻き立て、連合王国の崩壊はスコットランドの離脱ではなく、イングランドの離脱で始まるだろうとも言われているらしい。たしかにイングランド抜きでは王様を置き去りにしても立ち行かなくなることは目に見えている訳だし、ソ連の崩壊がロシアの離脱で決定したのと同程度の要素を連合王国内で有するのがイングランド。イングランドの独立はその政治実態が連合王国と同一の為に抑えられていると言っても良いが、連合王国が崩壊しても英連邦は残るかもしれんね。そうなるとカナダとかオーストラリア辺りが王様を引き取って継承していくかもしれん。

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