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足立から見た在日コリアン形成史といっても、足立区在住であった著者の自伝。元総連幹部で現在の肩書きは大阪経済法科大学客員教授法学博士というから立場的には北の人なんだろうけど、済州島の出身で、強制連行でも徴用でもなく、戦前から家族で日本に居住し事業をしていたしている人。ちなみに法学博士は朝鮮民主主人民共和国より授与とある。向こうでは博士号は国が授与するものなのか。差別、弾圧、貧困を再三に渡って言うのだが、戦前は父親が鋳物工場経営、戦後は自分が病院経営、中学高校大学と私学に通い、自分だけではなく友人知人、医学生の授業料まで負担していたというから、当時の一般的日本人から見ればかなり恵まれた生活を送っていたとも思える。戦後の食糧不足の折にも断食道場に参加したりもしている。商工畑の話が多いが、在日の病院経営者は結構いる様だし、労働者よりも資本家の同胞ばかり登場するので、差別と貧困というキーワードがどうもピンと来ない。経営していた病院は文世光が入院していたというこtで取調べを受け閉院することになったそうだが、オウム事件などでも疑惑になった西新井病院とも少なからずの関係があったらしい。なぜかその事件の話で終わってしまっているのだが、残りの半生は詳しく書けない部分であるのかな。

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