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2010年12月28日Tue [23:32] 北朝鮮 | 本・雑誌 |読書メモ  

北朝鮮に嫁いで40年

北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記
斉藤博子

草思社 2010-12-04
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脱北日本人妻では初の手記かな。とはいえ、逮捕者第一号にもなってしまった斉藤さん。その偽娘夫婦事件の弁明が主であったのかもしれん。まあ残留孤児系もそ多くに偽者疑惑が生じている以上、脱北日本人妻に眼を付けたのはある意味、中国では必然だったのかもしれんけど、生活保護事件でもそうだけど、芋づる式はもうヤバイんじゃないかな。それでも日本人妻が帰国できればよしとする考えもあろうが、脱北もビジネスが絡んでしまうと、ややこしい。結婚当時の話はまあ例の通りの「血と骨」なんだけど、東洋レーヨンの女工さんもとんだ男に人生狂わされたものだ。そのダンナには全く固執がないのか、「帰国後」はいつ死んだのかも分からんかったくらいの存在感なのだが、環境適応能力が高い人なのか、体制を恨んだり、運命を罵ったりはしない。鉄橋を渡って年金を受け取りにいく話は「スタンドバイミー」を想起させられる。手持ちの品を持ち込んで換金し、入用のものを購入して帰るという市場原始システムも大変分かりよい。そんな世界から高島平のスーパーで働く事にもすぐ順応するんだから、どういう性格の人間が過酷な世界で生き残ることができるかということは教えられる。その点ではダンナを凌駕していたのだろう。今回の事件も日本社会に適応した結果だと思う。総連からの圧力の結果、全く逆の道を辿った脱北日本人妻もいるのだが。

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