FC2ブログ
2010年12月26日Sun [01:59] キューバ | 本・雑誌 |読書メモ  

こころ豊かな国 キューバ

こころ豊かな国、キューバ―LOCO POR MI CUBA (鹿児島県立短期大学地域研究所叢書)こころ豊かな国、キューバ―LOCO POR MI CUBA (鹿児島県立短期大学地域研究所叢書)
西村 富明

本の泉社 2010-08
売り上げランキング : 135670

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


鹿児島県立短期大学地域研究所叢書というのもレアだが、著者はその学校の教授で、日本キューバ友好協会副理事というお方。キューバの駐日本大使が序文も書いているし、対談もしている。ということで、あくまで体制内のものであるのだが、ハバナ滞在中に新聞を並んで3紙買えた。これはキューバに言論の自由がある証拠だと書いているのにはずっこけた。沖永良部の出身の人だそうで、同じ島国(まあ日本もそうだけど)とかサトウキビの件でキューバに親しみを感じている様なのだが、高校教諭から短大教授に転じた著者の専門が何なのかがよく分からない。地域研究所叢書というから、研究書ではなくても、テキストとして使える様なものかと思いきや、これが本当にただの日記。森さんとかよう子さんとか唐突に何の説明もなく登場人物が出てくる。役職もあってのことだろうが、キューバには何度も訪問しているのだが、全体が時系列になっているのではなく、大まかなテーマに分類して、それぞれが時系列となっている。話が前後するので読みにくい。通訳はずっと同じ人が付いていて、ホームステイ先も同じらしいのだが、通訳がカストロには90%の国民が不満を持っているとか、キューバを捨てて日本で暮らしたいとか正直に話したことを嗜めているのが面白い。ただ、月200ペソで暮らしてみない限り、キューバ人の感情は分からないと言われて、反論できなかった様だ。ここ10年ほどの話なので、ペソ払いで飯も食えれば、酒も飲める。ドル持ちには王侯生活なのだが、キューバ人からドル払いの店での食事に誘われて、ペソ払いの店を主張したら、怒って帰られてしまったなんてこともあったらしい。カストロ兄弟の寿命もそう長くはないだろうし、対米関係さえ改善すれば、その潜在能力の高さから、名実ともにラテンアメリカの先進国に一気に成り上がることは可能だと思うが、その時にこういう「古い友人」は捨て去られてしまうのみなのかな。日中友好協会の末路などをみると、早めに時代に対処した方が良さそうな気もするのだが。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する