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2010年12月24日Fri [23:24] 台湾 | 本・雑誌 |読書メモ  

「親日」台湾の幻想

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酒井 亨

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別にフジサンケイグループへのあてこすりではないんだろうが、例の特番の件でNHKを擁護するということが出発点とあった様だ。植民地時代には差別があった。日本時代が良かったというのは、あくまで後の国民党時代に比べての話。現在の台湾の親日は戦後日本の平和文化の賜物といった見方は概ね正しいとは思う。ただ、台湾10年選手として、通り一遍等の日本人の台湾観を批判しているのに、旅行で訪れただけの東南アジアや東欧を親日と断定してしまってはそれこそ「親日」の幻想ではなかろうか。インドネシアやマレーシアの人は穏やかだから、それこそ中韓みたいに日本人に対して攻撃的態度を取ることは少ないと思うし、中韓とて、実際に日本人というだけで、あからさまに態度を豹変させる人は限られているのではなかろうか。中東もそうだが、遠くから来た旅行者をヨイショする習慣はイスラム圏にあろう。日本を含めた多くの国で中国人移住者と現地の人間の間に摩擦が生じているのはたしかだが、最初に中国人かと聞いて日本人だと言うと、一変友好的になるというのは、中国人そのものを嫌っている場合と、日本人が中国人と同一視されることを嫌がっていることを知っていて、そう聞いてくる場合があるので注意が必要だ。そもそも嫌いな人種なら無視するのが自然なので、わざわざ向こうから話しかけてきた場合、後者である可能性は結構高いのではなかろうか。自分の経験からすると、韓国人かと最初に聞いてくるのはそのパターンが多いのだが、本当に韓国人だとか、中国人だとか答えると、相手が困ってしまう時と、中国人は、韓国人はフレンドリーだとか言ってくる時とがあった。そもそも日本と中国の区別が明確でないというパターンは世界の大部分の国であるから、日本人は認めても中国人は認めないというのはある意味名誉白人みたいなもので、日本人への称賛と中国人の悪口を聞かされるのは、耐え難いものもある。

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