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2010年07月30日Fri [14:13] ヨーロッパ | 本・雑誌 |読書メモ  

恐れと希望

恐れと希望―グローバル化の克服とヨーロッパ恐れと希望―グローバル化の克服とヨーロッパ
ジュリオ トレモンティ Giulio Tremonti

一藝社 2010-06
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イタリアの経済財務大臣という人が著者。通算で10年近くこの職にあるらしい。そのよしみでか前の日銀総裁(村上ファンド)福井が序文を寄せている。福井と違ってこの著者は役人出身ではなく、学者の出らしいが、竹中みたいなイロモノではなく、政治家は「学識経験者」というのが世界の普遍。2世とタレント、役人出に偏重している日本が特殊か。イタリアだからか、イタリアでもそうなのか微妙なところだが、「恐れ」が米国やEUに変わる中国の覇権であるというのはちょっと意外な感じ。それだけ中国問題というのが日本や米国といった「関係諸国」でなく、グローバルなイシューとなっていることを窺わせるのだが、米国や日本ではまだ共通の価値観を認められても、中国に対しては不安の方が先立つ様だ。おそらくはイタリア国内の中国人移民社会が急速に「マフィア化」している状況がその背景にあるのだろう。中国人も一定地域からの移民に偏在してしまうとイタリアの様に組織化されてしまうので、出身地域閥間で牽制しあう風に仕向ける必要があろう。それに対する「希望」について、中国の若者で間で「聖書」がベストセラーになっているというというイタリアの報道を引用しているのだが、そんな話は聞いたことが無いなあ。まあ「人間革命」がベストセラーになっている日本よりは中国の方が希望はあるのかもしれんが。

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