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2010年07月27日Tue [19:52] 東アジア | 本・雑誌 |読書メモ  

アジア連合への道

アジア連合への道 理論と人材育成の構想アジア連合への道 理論と人材育成の構想
天児 慧

筑摩書房 2010-06-26
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今やすっかり「中国の代弁者」というイメージが定着してしまった著者だが、思いがけない友愛政権の誕生で「東アジア共同体」構想が息を吹き返したから、著者の出番がまわってきた。言うなれば、日本が主導するASEAN+3+@を中国が主導するASEAN+3に軌道修正させるのが狙いの様だったのだが、出版を待たずに鳩ポッポが飛んでいてしまった。まあ菅でも大した代わりはないのだろうけど、あれだけ外国人参政権とか夫婦別姓に国民のノーが突きつけられてしまっては、「東アジア共同体」構想も自ずからトーンダウンすることとなるのだろう。で、これは中国の対日政策が戦略的なものに代わったことの啓蒙書であるのだが、それと直接関係はないとしても金煕徳が投獄されていたとは驚き。金は社会科学院の対日トップだったのだが、対日新思考には反対の立場を立っていて、日本に対する厳しい意見で知られていた。逮捕されたのは例の金正日通訳が絡んだ韓国のスパイ容疑であったそうだが、朝鮮族にしては反日的な感じがしていたのだが、あれは中華ナショナリズムに迎合していたのでなく、韓国民族主義の影響だったのか。天児はASEANにおける日本の影響力はなくなったとしているが、中国が最近南シナ海を「核心」に加えた以上、ASEANとしても日本を中国に対抗するカードとして使いたい目論見はあると思う。豪州やインドが加われば日本も単独で中国と対峙することもなくなるので「拡大東アジア」に積極的にならざるをえないのだが、中国はその辺を警戒している様だ。なんなら上海機構も合体させてカオス状態にするのも面白いかも。

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