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2010年07月17日Sat [17:07] コンゴ民主共和国 | 本・雑誌 |読書メモ  

世界最悪の紛争「コンゴ」

世界最悪の紛争「コンゴ」 (創成社新書)世界最悪の紛争「コンゴ」 (創成社新書)
米川 正子

創成社 2010-05-20
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創成社は南アではなくコンゴできたか。ルアンダですら新書は出ていないのにと思いきや、コンゴの紛争の犠牲者数はその10倍以上にあたる540万人というからおぞましい。とにかくゲバラがボリビアで「最後の戦い」をする前に、「最後の前の戦い」をジャングルで展開していたのがこの国である訳で、その時ゲバラが愛想をつかしたゲリラの親玉の息子(とされる)が現在のコンゴ民主共和国大統領とである。言わば、その時代から寸断無く紛争が続いていた訳だが、ルワンダ、ウガンダといった周辺国の紛争も飛び火して、この紛争の構図は正気言ってよく分からんものである。現大統領が公用語であるフランス語やリンガラ語を話せないというのは、ルワンダの現政権同様、亡命2世の政権ということで不思議ではないのだが、何でもL・カビラの息子というのはハッタリで、タンザニアで物売りをしていた男ではないかという説もあるらしい。ゴマの難民キャンプが世界最悪と言われて久しいのだが、すっかりニュースを聞かなくなったので、難民が帰還して平常に戻ったのかと思ったら、今でも最悪の状態で存続しているらしい。コンゴもモブツ以降は難民に国を乗っ取られた形になっているのだが、著者が指し示している紛争の相関図が入り組みすぎていて正に誰が敵で、誰が味方なのかぱっと見では理解できない。著者にとって「初作」ということで、自分語りと経験談が中心になっているのだが、もうちょっと紛争の構図を整理してからでないと、「世界最悪の紛争」が何をめぐって争っているものなのかもよく分からん。

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