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エルサルバドルを知るための55章 (エリア・スタディーズ80)エルサルバドルを知るための55章 (エリア・スタディーズ80)
細野 昭雄

明石書店 2010-05-11
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「知るための」も今年はアフリカメインでくるのかと思ったらエルサルか。ホンジュラス、ニカラグアとセットだったものからエルサルの15章を独立させ、更に40章を加えたらしい。ホンジュラス、ニカラグアも独立して各一冊出るのかもしれないが、まずは「中米の日本」のエルサルから。この国も旅行者レベルだと、「チーノ差別」は感じても、「親日」を感じることは、ほとんどないのだが、大使とか青年隊、進出企業の人たちはかなりエルサルに対して思い入れがある様だ。「プロジェクトX」まで放送されているとは知らなかったが、あんなものはある年齢層の日本人の琴線には触れても、サルバドル人に感動を与えるものなのかなあ。中国みたいな国があることを思えば、日本の援助を大々的に宣伝して、それが効果的だというのは望ましいことではあるのだが、何だか押し付けがましい感じも。親日家の元駐日大使が暗殺された話はその薫陶を受けたコーヒー業者の本でも読んだけど、ちょっと聖人化しすぎてないかな。進出企業のトップが誘拐され殺害された話も有名だけど、誘拐された本人が寄稿しているのは驚いた。エルサルの「親日性」に関しては保守系の間では満洲国承認の件で語られることが多いのだが、さすがに明石なのでその話はない。まあエルサルは現在でも、テルアビブではなく、エルサレムに大使館を置いたりとか、外交的には独自というか便宜供与を受け入れる国ではある。そんな内戦に明け暮れたエルサルがいまや中米で競争力トップを誇っているというのだから「中米の日本」の面目躍如である。タカはラクサまで傘下に収めたそうだが、自分もラクサで、グアテマラに天候不順で降りれず、サンサルに着陸したことを思い出した。あれは日本が作った空港だったのか。当時からマクドとかダンキンドーナツとかがあって、モダンなところがある国だとは思ったのだが、日本人が女性ではなく男性が住み着いている人が多かったというのは特徴的だった。アカフトラの「ガット・ネグロ」のその後が気になる。

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