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2010年06月22日Tue [17:09] アルゼンチン | 本・雑誌 |読書メモ  

メモリアス

メモリアス―ある幻想小説家の、リアルな肖像メモリアス―ある幻想小説家の、リアルな肖像
アドルフォ ビオイ=カサーレス Adolfo Bioy Casares

現代企画室 2010-03
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現代企画室お得意のラ米ものだが、このアドルフォ・ビオイ=カサーレスという人はアルゼンチンの作家。とはいってもボルヘスと同年代の人で、1999年に亡くなっているとのことで、正に「メモリアス」なのであるが、この自伝的エッセイ集はセルバンテス賞コレクションとして、スペイン文化賞の助成金で翻訳出版されたものらしい。その内容の半分近くにボルヘスが登場するにも、商業的理由というより、著者自身がボルヘスと知り合うことで世に出て、後に共作や共同出版を手がけるなど、ボルヘスの近きにあった作家であったことが関係している様だ。アルゼンチンの文化人の例に漏れずこの著者も大農園主の息子として育ち、フランス語の文化的背景を持った人なのだが、十代の頃から父親が費用を出して自費出版をしていた様だ。主に短編や推理小説を著してきた人らしく、ラ米作家の宿命である政治にコミットした風でもい様なので、その辺が世界的名声を博している訳ではない所以なのかもしれない。

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