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2010年06月20日Sun [15:36] ロシア | 本・雑誌 |読書メモ  

20世紀ロシア史と日露関係の展望

20世紀ロシア史と日露関係の展望―議論と研究の最前線20世紀ロシア史と日露関係の展望―議論と研究の最前線
松井 康浩

九州大学出版会 2010-03
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九大のロシア史の先生の定年退職記念ものらしい。とはいっても当の先生の書いたものはなく、弟子を中心としたメンバーが原稿を持ち寄るというもの。よく分からんが、そういうのってよくあることなのかな。単に先生をダシに使っているだけの様な気もするが。まあ九州ということで、「メッカ」の札幌や東京に比べればロシア研究も頭数が少ないだけに結束は固かったのかもしれない。そんな中で出世頭といえる岩下明裕が札幌から凱旋してトリを飾っている。例の「4でも0でもなく、2でもなく」の再論なので手抜きの様にも思えるが、出世作で故郷に錦を飾ったとも言える。ロシア人(らしき)は一人だけだが九大留学組らしい。ウラジオストックを東方を征服せよとするのは間違いで、東の砦といった程度の意味だとしている。これを日本人の「恐露病」のせいにしているが、征露丸が正露丸になった様なものかな。こうした恐露病は何も日本だけではなく多くの西欧諸国も共有しているところなのだが、欧州統合で「野蛮なる他者」としてのロシアの必要性はなおも健在である。「東アジア共同体」で再び「反覇権」の季節に戻るなら、互いで野蛮を求める方がまだマシだ。

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