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2010年06月17日Thu [02:58] 米国 | 本・雑誌 |読書メモ  

歴史としての「アメリカの世紀」

歴史としての「アメリカの世紀」――自由・権力・統合歴史としての「アメリカの世紀」――自由・権力・統合
紀平 英作

岩波書店 2010-02-24
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この著者は京大のアメリカ現代史の顔だったのだが、定年で帝京に移ったのか。京都帝大も帝京大学も似た様なものなのだろうが、退官記念という訳か、これまでの既出論文まとめ。さすがに1981年のから2008年のまであるとちょっと時代的な乖離は感じられる。おまけにテーマがバラバラ過ぎて、歴史としての(著者の)「アメリカ研究の世紀」といった観は否めない。大統領選にも立候補したアメリカ社会主義者デブズとか岩波的な内容のものがトップに来ているが、全体的には無臭なもの。シカゴ黒人市長の誕生に関してはオバマとの類似性も念頭にあったのだろうが、その投票形態は異なるところが多かった様だ。「帝国論」とか「ユニラテラリズム」といったものは現在進行形で、まだ「歴史」ではないということなのかもしれないが、第一次大戦とベトナム戦争の「戦後」についての論証は書かれた時代を勘案しないと、スムーズに頭に入ってこない。その点を考慮しても内容的にはオーソドックスなものかと思う。

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