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2010年06月06日Sun [14:53] ブルガリア | 本・雑誌 |読んだ本  

ブルガリアン・ブルー

ブルガリアン・ブルーブルガリアン・ブルー
K.Markova Katerina

バルカンブリッジ 2010-03
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ブルガリア本もヨーグルトとか琴欧州で知られている割には少ない。文学や映画、音楽といったメインストリーム文化で世界的巨匠を出していないからだろうか。そんな空白の穴を埋めるべくか恒文社のコード、バルカン・ブリッジ社名義での在日ブルガリア人女性によるブルガリア啓蒙本。ブルガリア料理講習会など全国にブルガリア伝道に歩いているらしく、その際のタネ帳をそのまま本にした感じ。レシピも多いが、ブルガリアの歴史、地理、伝統行事に小学校などでは民族融合を説いたりもしている様だ。共産主義体制崩壊の一因ともなったトルコ人迫害について触れていないのは気にかかるが、これも日本の同和問題とか在日朝鮮人問題と一緒で地域差があるらしく、著者の出身地では人口の30%を占めるロマの問題の方が顕在化しているらしい。ただ、子どもの時に脅かされたロマの子が改心し、キリスト教に改宗して人権運動家となったので赦す気持ちになった云々という話はどうも違和感がある。ブルガリア人はその実、年間の半分は断食でヨーグルトを食べることが出来ないということも初めて知ったが、それがどこまで守られているかは別として、現地の感覚は日本人には推し量れない部分は大きいだろう。その点、「歴史」ではなく「追憶」の段階にある共産主義時代の話は面白い。タイトルや副題、カバーなどをみても、その辺のことをウリにしている様だ。ルーマニアに優越感を抱き、ハンガリーに劣等感を抱くというのは旧東側の生活感覚的価値観に合致したものだが、ソ連に対する嫌悪感がほとんど見られないのはブルガリアに特徴的なことだろう。日本製品や日本女性に対する信仰があることは想像に難くないが、「将軍」が流行って、島田陽子が大人気だったということは知らなかった。あの白人男を総立ちにさせたという混浴シーンが放送されたのかどうか分からんが、島田陽子は一躍スターダムに上り詰めた後は男運がなかったり、借金地獄だったりで50歳近くになってまでヘアヌード人生を送る羽目になっているのだが、中野良子が中国でそうした様にブルガリアに活路を見出したらどうなのかな。まあ最先端テクノロジーと伝統社会というアンバランスのイメージはブルガリアの様な国においてこそ強烈に響くかと思うが、同時に自分たちが白人であることを再認識させるものだったのだろう。一方、私的統計に基づけば、日本人男性が欧州最強の美人国と位置づける国は、実際に行った人間が少なく伝聞のままのアルメニアを除けば、ブルガリアである。

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