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2009年10月27日Tue [10:12] 東アジア | 本・雑誌 |読書メモ  

アジアの交通と文化

アジアの交通と文化 (交通論おもしろゼミナール)アジアの交通と文化 (交通論おもしろゼミナール)

成山堂書店 2009-09
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学問の世界では交通と物流は同じジャンルになるのか。この版元はその専門みたいだけど、「交通論おもしろゼミナール」というシリーズ。もっともよくあるファン系とは一線を画した交通学の研究者による論文が基本。これも紀要発表が元らしい。「アジア」といっても、タイ、香港、韓国、台湾、中国に絞っているのだが、その密度は濃い。香港に関しては例のエスカレーターや大仏行きロープウェイで網羅していて、たぶん全交通システムを制覇。深夜の乗り合いタクシーはもうないのかな。別に意識している訳ではなかろうが、著者の好みがタイ、香港、台湾で、韓国と中国にはちょっと複雑な思いがあることが窺われて面白い。まあそれは大方の日本人が抱いている感情と同じではあるのだが、韓国に対しては執拗に韓国人の性格を揶揄する表現が出て来て、それは否定できなくともどんなもんかとも思う。韓国に近く、遠慮がない関係の山口の地域性もあるのだろうが、台湾の「優等」クラスには特に言及なしで、韓国の「優等」クラスは自己顕示欲が強く見栄っ張りの性格が関係していると断言してしまうのは可哀そうにも思える。韓国に関しては韓国人個人だが、中国に関してはもっぱら政府の問題性が指摘されている。これも分かりやすいものだけど、韓国は「人」、中国は「政府」というのが日本人が抱く違和感の根源なのかもしれない。一般的にもタイ、香港、台湾に対する好感は反日的な「特定アジア」に対する反感の裏返しでもある訳なのだが、韓国の人パワー、中国の政府パワーは日本にないものとして脅威に感じるものなのだろうか。

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