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2009年07月31日Fri [12:59] ベトナム | 本・雑誌 |感想  

ホーチミン・ルート従軍記

ホーチミン・ルート従軍記―ある医師のベトナム戦争 1965‐1973ホーチミン・ルート従軍記―ある医師のベトナム戦争 1965‐1973
古川 久雄

岩波書店 2009-04
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先に岩波とは水と油の様な「経済界」が女医の従軍記を出したから、それに対抗した訳ではないのだろうが、これもそのまんまの陣中日誌。英語版からの重訳みたいで、題材といい、翻訳といい、その量といい、読むのが結構辛いもの。原書は97年で、ベトナム政府のプロパガンダの一環として、英仏などに翻訳されたものらしい。前の女医の分は、著者が戦死した女医とのことで、敵国として戦った米国の関心を惹いた様だが、これは米国の関心より、岩波の関心を惹いたといったところか。ちなみに著者は2002年に亡くなったらしい。せめて20年くらい前に読んでいれば、多少の感情移入は可能だったかもしれないが、もはやこの地球上でゲリラ戦を戦ってるのが、アルカイダとか、コロンビアのFARCだとか、毛派だったりで、ゲリラだか、テロリストだが、盗賊だか分からん連中しかいないので、自分も正義のために山に入るぞという具合にはならない。少数民族の女性を兵士がレイプして妊娠させたとか、おっぱいを触らせたのに謝礼を払わなかった兵士がいたなんて記述もあるのだが、ベトコンの少数民族感が窺えるのは珍しいところ。

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