![]() | 独立外交官 国際政治の闇を知りつくした男の挑戦 北村 陽子 英治出版 2009-02-10 売り上げランキング : 148894 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
英知出版かと思ったら、英冶か。韓国と関係あるみたいだけど、統一じゃないよね。独立外交官というのも、民間の「外交官」のことかと思ったが、コソボとか西サハラといった「非独立国」の為に働く外交官のことだった。何でも著者はイギリス外務省を退職してから、その道に入ったそうで、こうした非承認国は国際上の外交権がないから、著者の様な人物を雇って、国際社会との関係を構築しているのだという。著者はイラク侵攻のゴタゴタで正義感に駆られて、英外交官を辞めたということになっているのだが、実際はどうだか。まあ天木みたいにそれをウリにしてデビューした訳ではなく、「外交」という「内政」を普遍化し、「外交経験」に欠けた国を支援していこう試みを実現せんとしたらしい。英国では15年も外務省に務めれば、ベテラン外交官になるのかな。少なくとも、国際現場の重要度における経験知は日本の比ではないだろうから、佐藤、天木、原田、小池といった日本の有名なヤメ外みたいにマスコミ芸者の道に入ることなく、それまでの外交の仕事で、引き続きプロの仕事ができるのだろう。ドイツ外交官の在外研修があるという話をしているのだが、英外務省は在外研修などは特にない様だ。日本はドイツに倣ったのかもしれんが、英国の場合、外交官が「国際化」するのではなく、任国を「相対化」するのが仕事ということか。語学が重要視されることはないから、人材も幅広いのかもしれない。そうしたユニークな「独立外交官」が自身の外交哲学などを綴っているのだが、翻訳のせいか、何か間の抜けた印象がある。原文がそういうイメージなのかもしれないが、この手の本の一人称に「僕」を使うのは適当なのかなあ。
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