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カザフスタンにおける日本人抑留者 (ユーラシア・ブックレット)カザフスタンにおける日本人抑留者 (ユーラシア・ブックレット)
ユーラシア研究所ブックレット編集委員会

東洋書店 2008-10
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ユーラシア・ブックレット。著者はカザフスタン留学経験があるそうだが、まだ20代の民間企業勤務の人とのこと。カザフスタン抑留については、その当時から研究を始めたそうだが、2年の留学期間中の修めたのはロシア語課程だけの様で、まとまった形で論文を出しているのかどうかは分からない。いずれにしても、「シベリア抑留」や証言者が多い「モンゴル抑留」とは違い、カザフスタン抑留はあまり知られていないから、今後も新史料の発掘があるかもしれない。もっとも、シベリア抑留の史料(名簿)まで外交カードにしたソ連及び、その後継たるロシアの様な腹黒さはカザフスタンにはなさそうだし、その責任の所在が現在のカザフスタンには全くないので、日本との友好関係維持の為にも、この問題に関しては積極的になるだろう。ナザルバエフが94年に来日した時の日本国民へのメッセージが掲載されているのだが、独立後のわりと早い時期に名簿と埋葬状況を日本に提出していたことが分かる。ロシアからの妨害があったかどうか分からないが、あくまで人道問題として処理した様だ。抑留の悲惨な状態と、洗脳は「シベリア」と同じ事情だが、カザフでも、抑留末期に大規模な反乱はあったらしい。これは「収容所群島」にも詳細に書かれているとのことだが、すっかり忘れている。女囚たちが服を脱いで盾となり、銃口から男たちを守ったという話は、70年代韓国のデモとか、左翼系フェミ本によく登場するのだが、ここに雛形があったのか。

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