2009年01月12日Mon [20:36] イタリア | 本・雑誌 |感想  

イタリア海洋都市の精神

イタリア海洋都市の精神 (興亡の世界史)イタリア海洋都市の精神 (興亡の世界史)
陣内 秀信

講談社 2008-07-18
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講談社の「興亡の世界史」シリーズ。創業100周年記念出版にしては何年もかかっている様な気がするが、全21巻も残すは6冊か。一つだけKYの姜尚中のヤツは、やはりまだ出てない様だが、姜もさすがにお門違いの歴史ものをお得意の口述筆記で済ませることはできんだろう。まあ、本人がどこまで書いているかという問題でもあるのだが。で、こちらの著者はシリーズの編集委員も兼ねる人なので、本職なんだろうが、建築畑の人で、工学博士なのだという。「都市史」は、「歴史学」なのか、「都市工学」なのかはよく分からんのだが、「都市」の要素である「人間」を収容する「ハコ」の重要性は、人類学における「自然」に匹敵するものなのであろう。とはいえ、この本は建築を主体に論じている訳ではなく、あくまで、主体は人間である。70年代にヴェネチアに留学していたという著者にとっても、その記憶が鮮明なのは「ハコ」ではなく、「人間」の様だ。半ばそのノスタルジーの旅みたいな、変わったスタイルの「歴史書」であった。

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