2008年12月02日Tue [02:02] ブラジル | 本・雑誌 |読書メモ  

ブラジル経済の基礎知識

ブラジル経済の基礎知識ブラジル経済の基礎知識
二宮 康史

日本貿易振興機構(ジェトロ) 2007-12
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ジェトロ本。著者はポ語プロパーで、USPのMBA修了、サンパウロ事務所にも勤務した中南米課課長代理とのこと。二宮正人さんとは何か関係がある人なのだろうか。さて、「ブラジル経済の基礎知識」とは言っても、ジェトロ本なので、大学のテキストくらいの重みはある。BRICsとか一概に言うなと著者は書いているのだが、これは門倉貴史本へのやんわりとした批判なのだろうか。ブラジルも下手に大国なもんだから、中国、インドと同列に語られるのだが、この国が両国の様な経済成長率を実現できる見込みは薄く、目標としている5%の成長率も2017年以降にあるかないかといったところらしい。もっとも、中印と違って、古くから工業化は達成しており、格別な鎖国経済を行っていた訳でもないので、経済成長率が高くなる要素はない。とは言っても、ブラジル発としては初めてのグローバル・スタンダード技術である「バイオ・エタノール」やナショナル・メーカーであるエンブラエルの存在はブラジルが、ただのサッカー、サンバ、アマゾンの国ではなく、中南米では突出した「世界レベル」の国であることを証明している。最近は大規模油田を発見したなんて話もあるが、もはや、これが火種となって災いをもたらす様な「発展途上国」ではないだろう。ただ、歴史的には浮き沈みが激しい国であることは確かで、軍事政権時代にも高度成長期があったが、その後長い経済破滅期があった。その間、三度も大統領選に落ちた労組指導者あがりのルーラ政権になってから、高度成長復活の兆しが見えるというのも皮肉なものだが、ルーラが幾ら中国やチャべスになびこうと、この国は伝統的に日本のシマ。最近は分からんが、とにかく日本(人)のイメージが圧倒的に良い。それもこれも日系人のおかげではあるのだが、今、サンパウロに日本食レストランが数百件、シュハスカリーアより多いっていうのはマジかよ。私の記憶ではリベルダージ周辺以外は、ポツリポツリとあるだけだったのだが、ブラジルの国民食であるシュハスコの店より多いなんてことがあるんかいな。やはり、ここはスシポリスの出番かな。

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