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また「おじさん」の「アジア」旅ものなのだが、こちらは二人旅で、しかもビックネーム。灰谷健次郎さんが亡くなったのは2006年末ということだが、その一年後に出た追悼本みたいな文庫本。何の企画なのかよく分からんが、97年から00年にかけて、毎月、石川文洋をカメラに「アジア」を歩くという特集があったらしく、タイからインド、そして、なぜかパラオまでの分が収められている。追悼集ということで、最後に何人か寄稿しているのだが、石坂啓、鎌田慧、辻元、前哲など、正にその筋の面々が集まっている。サカキバラ実名報道で新潮社から版権引き上げなんて事件もあって、晩年は運動屋のイメージしかなかったのだが、作品は書いていたのだろうか。私の記憶にある初めての「読書」は『兎の眼』だった(様な気がする)のだが、児童文学というジャンルは、当たれば流行り廃りは関係なく、何年経っても印税が入ってくるから、沖縄で好き勝手に暮らしたり、「アジア」をほっつき歩いたりすることも出来たのだろう。私が読んだのも発表から十年くらい経ってからだった様だ。ちょっと意外だったのは、タイで鎌田慧とゴーゴーバーに行ったという記述。別に主義者が裸で踊る女の子の紐パンに500パーツ札を挟んじゃいけないという法はないのだが、鎌田慧のそういう姿はちょっと想像できんな。なんでも愛ちゃんという友人の娘さん(これは早乙女勝元の娘、早乙女愛のことか?)に通訳を頼んで、ゴーゴーバーに行ったら、レズビアンショーが始ってしまい、愛ちゃんが目に涙を貯めてしまって困ったなんてこともあったそうな。ベトナムは石川文洋の目が光ってるから、ヘタなことは書いてないのだけど、中国については、ずっと憧れていて、いざ行ってみたらガッカリしたので、もう行きたくなかったと正直に書いているのもベトナム脳の石川に影響されたものかな。
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