FC2ブログ
2008年07月31日Thu [01:32] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

初めての中国人

初めての中国人 (マーブルブックス)初めての中国人 (マーブルブックス)
森永 博志

マーブルトロン 2008-04
売り上げランキング : 453482

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この著者の本は、前に機内誌連載だったいう写真家と共著のヤツを読んだのだが、こちらは、写真は一切なく、著者が中国で出会った人たちのことが読みきり小説みたいに、ポンポンと書いてある。長年「業界」にいる人らしいので、アンテナ張ってるのが仕事みたいなもんなんだろう。その点、出版界というのは、中国人社会と共通するものがあるのだが、どこの業界でも、日本の「会社」社会から一歩外れて、アンテナ立てると、「中国で親戚とか知り合いが幹部で、コネがある」とかいう中国人が必ず寄ってくるものである。まあ手駒がなくても、周りにウヨウヨするのが「業界」の基本なのかもしれない。そんな訳で、通訳ガイドには事欠くことなく、中国に何度も出かけていっている様だが、渡辺和博とか修健なんて懐かしい名前の人たちも登場する。渡辺和博のお父さんも一緒に中国に旅行に行ったそうだが、この話は良かった。政治とか経済とか歴史の話は一切なく、ひたすら行動を共にした中国人たちの話ばかりなのだが、しかし、中国本数読めど、この手の本は意外と少ない。著者が日本人であっても、中国人であっても、それが日本語で出る限り、日中間に存在する問題に言及せねばならず、誰も求めていないのに、何か著者に態度表明を迫るのが「中国本」の世界である。私はリアル世界でも長年、あちらさんとは付き合いがあるのだが、考えてみれば、「歴史」とか「政治」の問題で、中国人に「態度表明」をしたり、されたりといった経験は、ホントに数えるほどだ。別に「紳士協定」という訳でもないのだが、宴会とか、逃げ場のない密室の席で、賢明な人が「歴史認識」を話題にすることはないだろう。最近の若い学生さん同士だと、そんな話もするんだろうが、団塊世代の著者と付き合う中国人だと、そんな熱意も希薄だと思う。最初にケンカした方が仲良くなるとか、毛沢東発言を例えに、したり顔で言う人もいるが、「初めての中国人」とケンカできる度胸がある人はそういないんじゃないのかな。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する