FC2ブログ
2008年07月27日Sun [22:24] 中国 | 本・雑誌 |感想  

北京

北京―都市の記憶 (岩波新書 新赤版 1126)北京―都市の記憶 (岩波新書 新赤版 1126)
春名 徹

岩波書店 2008-04
売り上げランキング : 19215

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


中公新書はもう去年の夏には出していたというのに、岩波の「北京商戦」は今頃か。タイトルもそのまんまで、中身も似たようなモノというのも捻りがないが、最近のジャガイモといい、岩波が中公をパクッってんのか、期に乗じて中公がフライングしてるのかよく分からん。で、これも北京歴史散歩みたいなヤツなのだが、著者はあの元祖「紫禁城の黄昏」の訳者だという。岩波版は渡部昇一が糾弾して、ちょっと前に新訳を出したのだけど、中共史観に従い、都合の悪い箇所をカットしたというのがこの人なのか。岩波は新書で、これまた中共派みたいな人の「溥儀伝」を出して、その答えとしたみたいだが、いよいよ真打ち登場ということで、さりげなく、中共史観を挿入していて、愉しめる。故宮の宝物が台湾と大陸に分散してしまったのも、日本の侵略のせいだとか、抗日記念館は反日的色彩はないとか、靖国の遊就館はイカンが、中国の軍事革命博物館には興味をそそられ二時間も見物していたとか、まあそんな感じ。北京にはチベット仏教寺院やモスクが多いとことさら強調する(その現実的背景については何も言及なし)のも、何か意図的な感じもする。78年に初北京というから、まあ「老北京」なんだろうが、どうも、その時の「案内」が雛形となっている様にも見受けられる。私は87年北京デビューだが、それでも今行けば浦島太郎状態だろう。前門のケンタは無くなったのか。天安門広場で熊猫アイス売ってたオバちゃんは、皆監視役だったんだね。6.4以降は御用済みになったみたいだけど。

Re Comments.

Comment Form.

  管理者にだけ表示を許可する