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2008年07月26日Sat [01:54] 中国 | 本・雑誌 |読書メモ  

やっぱり危ない!中国ビジネスの罠

やっぱり危ない!中国ビジネスの罠 日本企業がハマった仰天トラブルのすべて (講談社BIZ)やっぱり危ない!中国ビジネスの罠 日本企業がハマった仰天トラブルのすべて (講談社BIZ)
(2008/03/14)
範 云涛

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なんかタイトルからすると、よくある中国ビジネス脅威論ものかと思ったのだが、そこは上海在住の中国人が著者ということもあって、そうした日本の「中国通」に反撃を加える為に出された愛国無罪の本だった。まずは日本人男の好色ぶり、そして女性差別といったケースを取り上げていて、モロ中国人の日本人に対するステレオタイプなので苦笑してしまう。まあ男がエロいのは否定しないが、中国にはセクハラがありません(つまり、セクハラするのは日本人男性だけということらしい)なんて、そんなアホな。上海に愛人を囲う日本人オヤジを日頃から苦々しく思っているだろうことは想像に難くないなのだけど、公安の努力により検挙されるケースが増えたとかいう事例は、皆公安とグルである様に思える。「愛人」と書いて誤解を与えたというのは古典的な作り話。また、例の恥ずかしいスタンプは「恥」じゃなくて、「淫虫」だという説があるけど、実際、まだ現物にお目にかかったことはない。意外と都市伝説かもしれん。トヨタやソニー、ミノルタなどの事件も完全に日本に非がある様な言い方だし、クレヨンしんちゃん事件まで中国を擁護しているのには驚いた。例によって、欧米企業はグローバル的で中国人の心情に配慮しているが、日本企業はそうではないというのも中国人お得意の説明なんだけど、その一方で、中国人の合弁相手を信用して、何百万ドルも持ち逃げされた日本企業を注意が足りないと責めているのだから、どこか矛盾している。欧米、欧米たって、そんなに配慮している所は一部のグローバル企業だけだろうし、やはり日本企業も大企業以外は中国に行かないというのが正解なのだろう。好き好んで差別される国に行くのがオカシイとはっきり言えばいいのだが、そうなると、この著者の仕事がなくなるというもの。留学中の指導教官は高坂正堯だったそうだが、リアリストとしての立場の忠告というより、巷に溢れる、やれ騙された、やれ信用ならんといった中国ビジネス本に一矢を報うのが目的の様に思える。つまり、日本が悪いにしても、中国が悪いにしても、同じ穴のムジナなのだけど。

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