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グアテマラを知るための65章 (エリア・スタディーズ)グアテマラを知るための65章 (エリア・スタディーズ)
(2006/09)
桜井 三枝子

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これで中米6カ国が完了した「知るためのシリーズ」、一冊にまとめられてしまったエルサル、ホンジュラス、ニカラグアより、グアテマラは格上ということになるんだろうが、パナマやコスタリカより刊行が遅れたのは、やはり、三番手の知名度ということなのだろうか。それにしても残されたベリーズはここでもやはり中米の異端扱いか。しかし、グアテマラというと旅人にとっては、この地域ナンバーワンの知名度を誇る。それも、この国の先住民人口の割合が突出しているところによるのだが、数年前に不幸な事件があってからは、すっかり「西欧風」の観光を売り込んでるコスタリカに、その座を脅かされている様だ。とはいえ、バックパッカーにとっては、「アンティグアのスペイン語学校」という中南米旅行の関門みたいな所があるので、その座は揺ぎ無い。かつては在グアテマラ米大使館という、アメリカビザ取得の穴場も有名だったのだが、こういう時代になってしまうと、それも昔話なのかもしれない。さて、この本なのだが、歴史、政治、文化、経済をちゃんと押さえているものの、編者の意向なのか、日本人観光客を襲った「不幸な事件」も、リゴベルタ・メンチュウも言及はなしなので、ちょっと勘繰りたくもなる。マヤ文化をはじめ、先住民に非常に好意的なので、これらがマイナスイメージになることを嫌ったのだろうか。リゴベルタ・メンチュウについては現地の先住民からも批判の声が挙がっていると聞いているが、やはり高金素梅の類いなのか。まあ、知られざるジャポニスト作家のカリーリョやアンティグアの写真家、屋須弘平の方が、周知されるべき人物であることは間違いない。最後の章が「グアテマラの交通事情」というのも変な締めだ。あのボンネット・バスがまだ現役バリバリだというのは嬉しい様な気もするが、グアテマラの車掌の物真似が、その昔、私の十八番だったことを思い出した。そんなもんを宴会で披露しても、ここでは誰も理解してくれないだろうけど。

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