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2007年11月27日Tue [13:33] タイ | 本・雑誌 |読書メモ  

タイの骨 

タイの骨―路地裏から見えるタイの素顔 (情報紀行シリーズ)タイの骨―路地裏から見えるタイの素顔 (情報紀行シリーズ)
(2006/11)
宮本 雄一郎

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日本語教師ものだが、著者は1950年生まれということで、何か懐かしい香りのする「異文化紹介」本となっている。最近のタイものはカオサン系のアナーキーなものが多かったので、こうした文字通りの「微笑みの国」を踏襲したものが少なかったのが、十分、旧来の「アジア」を感じさせるものではある。とはいっても、凡庸なエッセイであることには変わりはないので、非カオサン系として価値があるくらいで、職業上の都合もあるだろうが、犯罪系の話はナシ。ということで、特に気になる話はないのだが、タイ人の記憶の良さに感心しているけど、著者が「非タイ人」(ファランではないとのことだが)だから記憶に残っていただけで、接客業をしていると日本でも非日本人の客は後々まで覚えていたりするのではなかろうか。この辺はタイ人の良いところをあまり書かずに、悪いところばかり書いてしまったと思った著者が、思い当たったタイ人の長所なのかもしれない。後は懐かしの「マイペンライ」で「ふしぎ・どよめき・おどろき」となるのだけど、タイが普通の国になってきつつある今、「アジア」幻想を捨てきれない著者の希望的観測もかなり混じっているのではないかという気がした。

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